グルメ

スイカに合う塩:「本日もいい塩梅」vol.9 青山志穂

2016.07.08

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スイカに塩をふりかける理由

7月も七夕を過ぎ、気温もぐんと上がって、まさに夏に突入。熱をもった身体を冷やすために、自然と氷菓や果物の出番が増える時期です。そして、夏の果物と言えば、スイカ。スイカは果肉の90%以上が水分で、ビタミン類やミネラル類、グルタミン酸やアルギニンなど様々な栄養素を含んでおり、さらに東洋医学では身体を冷やす「陰」のグループの分類されており、まさに夏にうってつけの果物です。

さて、それではどうしてスイカに塩をかけるのかというと、それは味覚の対比効果により、甘さとうまさを引き出すためです。対比効果とは、「2種類以上の異なる味を混合した時に、主となる食材の味が強められる現象」を指します。スイカの甘味とうまみが、塩のしょっぱさによって引き立つため、より美味しく食べることができるのです。

今回は、スイカにかけると甘味やうまみが引き立つ塩をご紹介します。

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スイカ本来の甘味をひきたてる「シママース 焼き塩」

スイカは、合わせる塩によって、「スイカ本来のすっきりした甘さが引き立つ」か、「甘さの相乗効果で濃厚な甘さになる」か、「甘さと同時にスイカに含まれるグルタミン酸系のうまみが強くなる」の3つに分かれます。それぞれ1種類ずつご紹介します。

まず、スイカ本来のすっきりした甘さを引きたてたい時には、沖縄県産「シママース 焼塩」をおすすめします。この塩は、沖縄の一般家庭でも愛用されている塩で、オーストラリアまたはメキシコ産の完全天日塩を沖縄の海水でいったん溶かしてから、大きな平釜で煮詰めてふたたび結晶させて、最後に焼いてさらさらに仕上げています。かなりしっかりしたしょっぱさの後にほのかなミネラル感を感じます。粒も大きくないので、スイカの水分でしっとりとなじみます。

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