夏バテには“塩甘酒”:「本日もいい塩梅」vol.15 青山志穂

2016.08.19

rd850_Sio15-01

甘酒のちから

「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒。現在市販されている甘酒には、酒粕を薄めて甘みをつけて作るものと、米を発酵させて作るものがありますが、本来は米と米麹だけで作り、全国各地で作られ、飲まれてきました。

 エネルギー源となるブドウ糖、プロテアーゼ・アミラーゼ・リパーゼなどの酵素、各種ビタミンやミネラル、必須アミノ酸、オリゴ糖、食物繊維などを多く含み、さらに抗酸化作用の強いコウジ酸も含まれている、天然のサプリメントのような液体です。消化吸収も良く、さらりとした自然な甘さで、夏の暑さでばてている時でも、胃に負担をかけずに、するりと身体の中に入っていきます。

今回使用した甘酒は、北海道のゆめぴりか専門店「米のさくら屋」が製造・販売する「千代の甘酒」。農家の持続的発展のために栽培契約を結び、合鴨農法で育ててもらったゆめぴりと米麹だけで作られており、すっきりと優しい甘さです。ファーマーズマーケットで出会い、あまりのおいしさに一目ぼれしてしまいました。

rd850_Sio15-02
塩のちから

甘酒にもミネラルは含まれていますが、汗を大量にかく夏場は不足しがちになるため、多めに摂取することを心がけましょう。また、塩は体内で消化液の材料となるほか、ビタミンや酵素の消化吸収に大きな役割を果たすため、食欲が落ちがちな夏場はやはり多めにとってほしいものです。そしてなにより、塩にはうまみを強く感じさせる作用があるため、それだけで飲むのとはまた違う味わいで楽しむことができます。

入れる量は、甘酒がコップ1杯200㎖に対して塩1g程度。塩の粒の大きさや水分量によっても異なりますが、ひとさし指と親指で軽くつまむ程度の量を目安にしてください。

相性の良い塩は、基本的にはお米に合う塩と共通しています。そこに、発酵からもたらされる酸味が加わっているので、少し酸味が強い塩を選ぶといいでしょう。

次ページ《甘さが引き立つ「石垣の塩」》