日本独自の「藻塩」特集4:「本日もいい塩梅」vol.19 青山志穂

2016.09.16

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うまみも風味も濃厚「佐渡藻塩」

この藻塩が生産されている新潟県佐渡市は、縄文時代の製塩土器が発掘されており、夫婦岩周辺でも製塩所の跡が見つかっていることから、昔から塩作りが盛んな地域であったことがわかります。その塩作りを復活させようと、夫婦岩のすぐ近くの表層水を汲み上げ、薪で熱した釜で長時間かけて炊き上げ塩作りを行っています。

原料となる海藻は、1月~2月にかけて採取される地元産のナガモ、ホンダワラ、アラメの3種類。特にナガモは、その粘り気を活かして汁物やそば、ごはんのお供として親しまれてきました。 色は濃い茶色で、藻塩の中でも濃いほうに分類されます。その見た目通り、かなり濃厚なうまみと磯の香りがあり、これだけで日本酒のつまみになりそうなほどです。塩おにぎりや、白身魚の塩煮におすすめ。

rd850_Sio19-02 ほどよい酸味とうまみの「ロザリオ塩 藻塩」

山々と入り組んだ湾により豊かな自然と美しい海に恵まれた熊本県の天草で生産されている藻塩で、クロメ、カジメ、ヒジキから抽出したエキスを地元産の完全天日塩に独自の方法でブレンドしています。ベースとなる塩は、本州の西端から汲み上げた東シナ海の海水を流下式塩田にかけ流して濃縮したのち、太陽と風の力で結晶させた完全天日の「ロザリオ塩」で、これ単体でもうまみと酸味が強い塩ですが、そこに海藻のエキスがブレンドされることで、さらにうまみが濃厚になっています。

色は中間よりやや濃いめの茶色で、パッケージを開けるとふわりと磯の香りが漂います。相性が良いのはやはり魚介類。しょっぱさもほどよく、酸味もあるので、特に磯の香りが強い牡蠣などの貝類との相性がいい塩です。

 

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