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製塩所訪問記~石垣の塩~:「本日もいい塩梅」vol.24 青山志穂

2016.10.21

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沖縄県の離島・石垣島の魅力

みなさん、沖縄県の離島・石垣島をご存じでしょうか?

沖縄本島から南西に約410㎞離れた、台湾にほど近い場所に位置する、沖縄県の離島の中では2番目に大きな島です。

森林の面積が非常に多いわけではありませんが、県内最高峰の高さを誇る於茂登岳と、国内最大の面積を誇るマングローブ林、国内最大の広さの海中公園地区、ラムサール条約に登録された湿地帯があるなど、豊かな緑と美しい海に恵まれた島です。

島周辺には豊かな珊瑚礁が群生し、マンタ(オニイトマキエイ)が集まるポイントもあり、世界有数のダイビングスポットとしても有名で、その魅力にハマるリピーターが跡を絶たず、毎年多くの観光客を受け入れています。

そんな石垣島で、「人と自然にやさしい塩づくり」を行っているのが、株式会社石垣の塩です。

rd850_Sio24-3rd850_Sio24-2石垣島の海の恵み100%からできる塩

製塩所が位置するのは、眼前に於茂登岳を臨む名蔵湾。

「豊かな海は豊かな山が作る」とよく言われる通り、海に流れ込む川を通じてこの岳の恵みを受けた名蔵湾には、珊瑚礁や多くの魚が生息しています。珊瑚礁を傷つけないように配慮しながら沖合1.5㎞・水深20mまでパイプを伸ばし、海水を取水しています。その海水を、独自に開発したという製法(特許取得済)で、直火を使わずに蒸気の力で、低めの温度で煮詰めること3日間。

さらにそれを人の手と目で検品をして、袋詰めをして、できあがるのが「石垣の塩」です。純白の細やかな結晶は、ほんのり水分を含んだしっとり肌に吸い付くような感触。口に含むと、しゅるっと溶けて、かどのないまるいしょっぱさと上品な甘味が口の中に広がります。シンプルに楽しむなら塩おにぎり。甘味のある野菜との相性も抜群です。

なお、「石垣の塩」の製造が始まったのは専売制度が解禁となった1977年のことで、海の豊かさに魅かれてこの地を選んだそうですが、のちに、まさに同じこの場所で、1717年頃には塩づくりが行われていたという記録が見つかりました。それだけこの海が豊かで、塩づくりに適した場所だということなのでしょう。

 

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