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製塩所訪問記~石垣島・ぱぱ屋~:「本日もいい塩梅」vol.25 青山志穂

2016.10.28

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フルーツパーラーが生み出す手作り塩

今回は、前回に引き続き、沖縄県の離島・石垣島にあるもう1つの製塩所「ぱぱ屋」の訪問記をお届けします。

石垣島の米原地区には、国の天然記念物に指定されている石垣島の固有種であるヤエヤマヤシ林があります。その入り口のすぐそばに位置するのが、今回ご紹介する「ぱぱ屋」。実は、もともとは製塩所ではありません。
目の前でさとうきびを絞って作るさとうきびジュースや、自家農園の台湾バナナなど、旬の石垣島産フルーツとさとうきびを目の前でブレンドして作るさとうきび入り生フルーツジュースが大人気のパーラーなのです。
パーラーの表側には大きめの浴槽くらいの大きさの平釜があり、煙突からはモクモクと煙があがり、汗を流しながら作業にあたるご主人がいました。

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思いついたことは試してみる

ご主人の上地さんが塩作りを始めたのは、専売制度が終わって塩作りが自由化されてから。独学で試行錯誤を繰り返しながら、塩づくりを学んだそう。そう話すご主人の手元には、読みこんでボロボロになったたくさんの塩に関する書籍があり、パーラーを運営する傍ら、読んで、学んで、試して、の繰り返しを続けてきたそうです。
現在の製塩方法は、一般的な浴槽よりも少し大き目の平釜に、海岸から運んできた海水を入れ、そして、釜に廃材を利用した薪をくべ、低めの温度で約20時間かけてコトコトと煮詰めて結晶させています。そうしてできあがった「米原の海塩」「米原の海塩 あらしお」の2種類を、ぱぱ屋の店頭や島内の売店で販売しています。
「大きく規模を伸ばしたいとは思っていない。できる範囲で、いい塩を作りたい」と笑顔でおっしゃっていました。

 

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