グルメ

「ICHIGO」のおむすび:「お米が主役」 vol.52 柏木智帆

2016.11.08

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あきたこまち農家がつくる ほかほかの大きなおむすび

東京都渋谷区の東急東横線「代官山」駅から徒歩4分。売り場と調理場だけでたった2坪の小さなおむすび店「ICHIGO」があります。

もちろんテイクアウトのみ。おむすびを注文すると、その場ですぐ、ほかほかごはんをむすび、包んでくれます。1個の大きさは一般的なコンビニおむすびの2倍弱の160グラム。おむすびを入った紙袋を受け取るとずしりと重く、手のひらにごはんの温かさがじんわりと伝わり、思わずニヤリ。

「おむすびは冷えておいしいと言われていますが、熱々のつくりたてを食べてほしいなと。その場でつくるスタイルはお待たせしてしまって悪いかなと思いましたが、お客さんに手渡すと、みなさん『あったかい!』とうれしそうにしてくれます」と話すのは、ICHIGOを経営する「RICE BALL」社長の鈴木貴之さん。「ライス ボール」。会社名にまで“おむすび愛”が溢れています。

おむすびは、塩むすびをはじめ、鮭や梅、おかかなど10種類。そして、断トツの人気は、焼きむすび。つくるのに10分ほどかかってしまうため、焼きむすびだけは少しずつ作り置きしていますが、ICHIGOの焼きむすびは冷めておいしい。外側が少し硬くなり、中身はもちもち。外側は醤油味、中身のごはんにもうっすらと味が染みつつ、突如として鮭がごろりと現れます。

そして、使っているお米は、RICE BALLが生産した「あきたこまち」。

実は、このおむすび屋は、農家(農業生産法人)が経営しているのです。

そんなICHIGOのおむすびのこだわりは、農家だからこそ。米はタンパク質含有量が高まると食味が低下すると言われていますが、ICHIGOでは、収穫したあきたこまちの中から一般的な基準よりもタンパク質含有量が低いお米を選び、さらに、一般的な基準よりも大きな米粒を選抜しています。こうして厳選したお米を使った、大きな大きなおむすび。「米農家が米をケチり始めたらまずいでしょう」と鈴木さん。とっても贅沢な“農家のおむすび”です。

 

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