グルメ

「お米が主役」 vol.54

おむすびまるさんかくの「wreath of rice 」:米キュレーター 柏木智帆

2016.11.22

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豊穣を感謝する日本の文化をカタチに

稲穂がぐるりと輪を描くリース。黄金色の穂先にたわわに実る種籾は、眺めている人の心を穏やかにしてくれます。

東京・神宮前にあるおむすび店「おむすびまるさんかく」では、店の入口扉に、いつもこのリースが飾られています。リースというとクリスマスのイメージがありますが、この「wreath of rice(リース オブ ライス)」は通年飾っていても違和感がなく、インテリアとして風景になじむのです。

wreath of riceは、5年前におむすびまるさんかくオーナーの大倉千枝子さんが店舗に飾るために作りました。それを見たお客から購入したいとの依頼が増え、つくる量も年々増加。大倉さんがデザイン・プロデュース、今年は「Ray Aoyama Flower Studio」の新村レイさんがカタチにしてくれました。

一般的な生活道具の藁細工との大きな違いは、藁の部分だけでなく、可食部である稲穂の穂先も使っていること。
「稲穂をまとうというのは、なんとも優しく美しいものです。余すことなく稲穂全てを使い、毎年11月23日の新嘗祭の時期に併せて今年の収穫に感謝し、ひとつひとつ手づくりで制作をしています」と大倉さん。
日本には毎年11月23日の「新嘗祭(にいなめさい)」で、収穫を祝い、感謝する神事があります。稲作信仰の日本では、こうした祭事にはお米をお供え物として祀り、大切にしてきたのです。

 

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