グルメ

「お米が主役」 vol.55

gihey.comの「gihey」:米キュレーター 柏木智帆

2016.11.29

土鍋炊きのほかほかごはんで「おかわり」の文化を世界に

新米の季節、成田空港第1旅客ターミナルに土鍋炊きごはんを中心とした和食店「gihey(ギヘイ)」がオープンしました。運営するのは、東京・銀座と京都・祇園に米料亭を構える「京の米老舗 八代目儀兵衛」が立ち上げた新ブランド「gihey.com」。成田空港にオープンした日本食専門店を集めたエリア「NARITA Dining Terrace(ナリタ ダイニング テラス)」内に店を構え、日本のお米のおいしさを世界へ発信し始めました。

rd850_IMG_0212-2写真(上)/店内に入ると、天井からは番傘をモチーフにした色とりどりの照明が下がるなど、京都らしい優しさを感じさせる和の設え

客席数は過去最多の32席で、土鍋も過去最多の16個。店の外からは、ずらりと並ぶ土鍋がごはんを次々と炊き上げていく様子をガラス越しに見ることができます。
そして、その脇には、炊きたてごはんの写真をバックに「FREE REFILLS」と大きく書かれたポスター。日本語で表現すると「ごはんのおかわり自由」。外国人にも「おかわり」という日本の文化を知ってもらい、お米でお腹いっぱいになってほしいという想いが込められています。

そして、お米を中心とした和食の各種御膳も「GOZEN」と英語で表記。メニューは日本語、英語、中国語の3言語に対応しています。

銀座と祇園の米料亭では、米文化圏のアジアからの外国人客が多いそうですが、giheyでは欧米人の好みに着目。「牛焼肉御膳」や「牛すき焼き御膳」といった牛肉をメインにした御膳も展開しています。

rd850_IMG_9731写真(上)/土鍋で炊き上げた「FIRST CLASS RICE」

ほかに、米料亭で人気の「京のあんかけ親子丼」、「季節の3種お魚御膳」など、計8種類の御膳を提供。御膳や定食といえば、「◯◯御膳」「◯◯定食」と、◯◯にあたる主菜が主役になりがちですが、giheyのGOZENは、ごはんが主役だと感じられるような銀シャリの存在感。プリっと膨らみツヤツヤと光り輝く米粒と、思わず唾が出てくるような炊きたての香りに、食べる前からお米の甘さやもちもち感が伝わってきます。そして、実際に口に入れると、しっかりとした食感と粘り。

冷めるともちもち感がより増します。お腹にどしりと収まりお米そのものだけでも満足感はありますが、ごはんが進む魅力的なおかずを前に、ついついおかわりしてしまうのです。

使っているお米は、「FIRST CLASS RICE」。八代目儀兵衛のお米は大手航空会社のファーストクラスにも採用されていますが、「FIRST CLASS RICE」はguhey.comの新たなブランド米シリーズ。米料亭でも提供しているオリジナルブレンド米「翁霞」をはじめ、全国のお米の中からgihey.comがふさわしいと感じたお米を提供していき、お米農家が海外へお米を発信するプラットフォームづくりも行っていくそうです。

さらに、八代目儀兵衛が初めて提供するおにぎりをメインにした「朝御膳『おにぎり』」や「朝御膳『おかゆ』」を朝限定で提供。テイクアウトでは「京のおむすび弁当」も限定販売しています。

写真(上)/ファーストクラス御膳。ごはん、味噌汁、京風出汁の効いたあんをかけた茶碗蒸し、天ぷら、おひたし(今回はシラス青菜)、豚肉の角煮、焼き魚2種(今回は鮭とカマス)、いくらの醤油漬け。天ぷらの揚げ油には米油を使うという徹底ぶり。油切れがよく、さくさくと軽やか。

 

次ページ《ここにしかない「おいしさ」と「エンターテイメント」を》

KEY WORD

Area