グルメ

「いますぐ飲みたい日本ワイン」vol.60

胎内高原ワイン・アッサンブラージュ2015:ワインキュレーター 柳 忠之

2017.02.01

rd1000_20170201

日本ワインを愛する店長のおすすめは?

日本ワインに詳しい酒屋の店長さんに、「今一番注目してされているワイナリーはどこですか?」とお聞きしたところ、即座に出てきたのがこの名前。「胎内高原ワイナリー」です。

「胎内?」と頭の中には「?マーク」が点滅。じつは新潟県の北部に、胎内市という人口3万人ほどの小さな市があります。名前は市を流れる胎内川に因むそうで、この川は一度伏流水となった後、河口近くで再び現れることから「胎内」と名付けられたなど、その由来には諸説あるそうです。

さて、この胎内高原ワイナリーのオーナーはなんと胎内市。地域の活性化を目的として、2007年に設立されました。標高250メートルの高台に、約6ヘクタールのブドウ畑を所有。胎内市の本気度が伝わってきます。

ワイナリーを訪ねたという店長さんに、ブドウ畑の写真を見せてもらいました。これがきれいな傾斜地に垣根仕立てのブドウが整然と並び、その美しいこと。眼下には胎内の町並みが見え、天気が良ければ、はるか向こうに佐渡島を臨むそうです。

そんな風光明媚な場所で栽培されているブドウ品種は、白がシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン、赤がメルローとツヴァイゲルトレーベ。やはり寒さに比較的強い品種が選ばれてますね。

シャルドネとソーヴィニヨン・ブランのアッサンブラージュ

「どのワインもリーズナルな価格で美味しい」と店長さん。もっともベーシックな「アッサンブラージュ」のブラン(白)を試すことにしました。アッサンブラージュとはフランス語でブレンドのことで、このワインにはシャルドネとソーヴィニヨン・ブランがブレンドされています。

店長さんがおっしゃるとおり、なかなか興味深いワインでした。フレーバーはさほど華やかではありませんが、日本酒の吟醸香に似た、清らかな香りが感じられます。口に含むと、しっかりとした肉付きの良さがあり、加えてピュアな酸味。後口のほろ苦さがよいアクセントになっています。

南南西向き斜面という日当たりの良さに加え、粘土質の土壌がワインに肉付きを与えているのでしょうか? 構造はシンプルなもののシャバシャバ感はなく、酒質しっかり。シーフードやチキンなど、料理と一緒に味わってこそ真価を発揮しそう。

胎内高原ワインのアッサンブラージュ、2000円を切る価格も魅力です。

1944円(税込)/胎内高原ワイナリー
http://www.gourmet-tainai.jp/wine/

 

【柳忠之の〈いますぐ飲みたい日本ワイン〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/tadayuki-yanagi/

KEY WORD

Area