「本日もいい塩梅」 vol.41

製塩所訪問記~高知県その4・海工房~:ソルトコーディネーター 青山志穂

2017.02.17

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美しい塩づくりは身の回りから

最初に海工房を訪れた時、思わず「きれい!」と声がでてしまいました。
高知県の製塩所はどこも整理整頓や掃除がきちんとされたところが多いのですが、海工房はその中でも抜群のきれいさを誇っていました。整然と並べられた道具、ピカピカに磨かれたシンクや釜、木くず1つ落ちていない釜の周り、整理整頓された事務所など、5Sの見本として全国に知らせたいほどのきれいさです。

この日、取材に応じてくれた塩職人・中谷孝徳さんにどうしてこんなにきれいなのかを尋ねると、
「塩づくりよりも前にまずは身の回りのことをきちんとやれるようにならないといけないと、厳しく言われているので、自然とこうなりました」とのこと。

社長の西隈さんの教育が行き届いているというわけです。

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クラッシック音楽を聞かせる

海工房には、社長の西隈さんと、前述の中谷さんら計4名の塩職人によって、完全天日塩と釜炊き塩の2種類の塩作りを行っています。工房から少し離れた海沿いに建つネット式塩田で濃縮した海水を原料として使用し、1人1棟の天日結晶小屋を担当し、その中にずらりと並ぶ結晶箱を管理しています。

この方法、実はかの有名なフランスのゲランドやカマルグの塩と同じで、あちらも区画された塩田をそれぞれ違う職人が担当制で塩作りを行っています。

さらに変わっているのは、小屋の中にクリスタルが置いてあったり、モーツァルトなどクラッシック音楽が流れていること。「水は周辺の環境に敏感なので、できるだけいい環境で塩を育てたい」という西隈社長のアイデアです。

 

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