グルメ

「食の王道」vol.68

【東京 恵比寿】新宿うな鐵 恵比寿店:グルメキュレーター 広川道助

2017.03.02

うなぎを串でつまんで最後は丼で
新宿の老舗が恵比寿にオープン

1 copy-min

これだけうなぎが高騰すると、ランチタイムにおいそれと食べるわけにもいかず、最近はすっかりご無沙汰の料理になってしまっていました。

そんなときに、「新宿のうな鐵が恵比寿に支店を出したらしいよ」という知らせが飛び込んできたのです。

新宿のうな鐵は、うなぎ料理店といっても、座敷で優雅に蒲焼を食べる店ではなく、うなぎのさまざまな部位を焼鳥のように焼いて出す「うな串」が名物の店です。以前この欄でご紹介した、池袋「かぶと」に似たスタイルですが、かぶとは、いまやものすごい人気で、一年先まで予約が取れないという状況です。

うな鐵はもっと大衆的で、「予約もしていないけど、ちょいとうなぎを2〜3本つまみたい」というときに重宝する店でした。そこが恵比寿に支店を出すというので、物見遊山で出かけたのです。

2 copy-min都内に「うな鐵」と名がつく店はいくつかありますが、新宿のうな鐵の支店はこの恵比寿だけとのこと、店は恵比寿駅から2、3分の商店街の中にあるのですが、店構えは新宿とそっくりで、縄のれんが目印です。

中は思っていた以上に広く、テーブル席もゆったりとしています。しかし、炭場の目の前で焼いている様を見られるカウンター席が特等席といえるでしょう。

3 copy-minガラスケースのなかにはうなぎのさまざまな部位が串を打たれており、登場を待っています。カウンターの奥には大きなバケツが置かれ、職人が中から黒光りしたうなぎを取り出して、大きなまな板でおろしています。

最近は蒸し上げまでの工程を事前に済ませている店も多いと聞きますが、こちらは愛知県産を中心に使い、店内で多い時には一日100匹もの串打ちをやっているそうです。

4 copy-minメニューを見ると「短尺」「くりから」「白ばら」などと書かれていますが、それだけではよくわからないので、焼き手のかたにおまかせで焼いてもらうことにしました。

5 copy-min6 copy-min「くりから」は背中の部分で脂がのっていてビールが進みます。ニラで巻かれたのは「ヒレ」で、ニラの香りが濃厚なうなぎのうまさと合いました。「めそっこ」という小さなうなぎが珍しく入荷しているとのことで、姿焼きにしてもらいましたが、小さくてもうなぎの香りはしっかりとあるものですね。

酒の揃いも、日本酒から焼酎までかなりの種類が揃っています。中でも、「伊佐美」や「森伊蔵」がほかの焼酎と一緒に普通に並んでいるのを見つけ、この日は焼酎で通すことにしました。

 

《次ページ》

KEY WORD

Area