株式会社「ごはんとおとも」:お米キュレーター 柏木智帆

2017.03.14

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お米とは別の入口から お米を楽しむ

休日に東京都内で開かれていたマルシェで、土鍋でごはんを炊き続ける男子2人に出会いました。ワンコインで提供していたのは、卵かけごはん。

使っているお米は、この連載でもご紹介した「色々米」【記事はこちら】。卵は、エサに柚子皮などを混ぜて育てた鶏が生む「ゆずたまご」で、ほんのりと柚子の風味が感じられます。味付けは、岡山県の黄ニラ醤油。土鍋からほかほかのごはんを皿に盛り、ゆずたまごを割り落とします。ふっくらこんもりとしたツヤツヤの黄身。とろりとした光り輝く白身。惚れ惚れとする卵かけごはんです。

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橋本英治さんと詫摩友彦さんは28歳。「ごはんとおとも」の屋号で、「多くの人のお米ライフを楽しくする」をコンセプトに、お米に特化したイベント企画やケータリング、お米や土鍋のHPでの販売を行っています。

「若い人ってお米にあまり興味ないじゃないですか。でも、食べたらおいしいと言ってくれる。なんかもったいないなと思っていて…」と橋本さん。お米が大好きな人も、お米に興味ない人も、どんな人でもお米をおいしく楽しんでもらえる文化をつくろうと、さまざまなイベントを展開してきました。

中でも、橋本さんいわく「やんちゃだった」イベントは、その名も「おかわり地獄〜究極の野菜メシ〜」。和食ダイニングのシェフがつくった20種近くの野菜のおばんざいをおかずに、参加者にひたすらおかわりさせるという趣向で、「最高でごはんを5杯食べたおじいちゃんがいました」と橋本さん。他にも、8種類の卵と7種類の醤油を用意して卵かけごはんを思う存分に食べてもらうイベントでは、なんと卵かけごはんを8杯も食べた女性がいたそうです。

「お米に関する多くの情報が、お米が好きな人とお米に興味がない人とが分かれるような発信方法になっています。だから、お米のイベントは、お米が好きな人にフォーカスされているものが多いと感じています。でも、お米に興味ある人もない人も、たとえばキャンプに行って炭火でサンマを焼いて、炊きたてのごはんと一緒に食べたら、きっとおいしいと思うはず。僕たちは、お米に対して中間的な立ち位置で、お米のイベントを企画しています」と橋本さん。

最近では、肉好きな人が多いことに目をつけて「肉と米」と題して肉をメインにお米を楽しむイベントを開くなど、お米を前面に出さず、それでもお米を楽しんでもらえる企画を心掛けているのだそうです。

 

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