グルメ

「お米が主役」 vol.70

アンジメックス・キトクの「東京むすび」:お米キュレーター 柏木智帆

2017.03.21

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日本のお米が食べられるホーチミンのおむすび屋

ベトナムの最大の商業都市・ホーチミン市には、日本米と、ベトナム産の日本品種のお米(ジャポニカ米)が食べられるおむすび屋があります。
その名も「東京むすび」。現在はおむすび専門店としてはホーチミン市内で唯一です。

おむすびは、塩、鮭、塩昆布、ツナマヨ、カニマヨわさびの5種類。
塩むすびは新潟県産コシヒカリ、他のおむすびはベトナム産ジャポニカ米を使っています。ベトナム産ジャポニカ米は、まるで日本で栽培した日本のお米。米粒にツヤがあり、粒感があり、口の中で米粒がほろほろとほどけます。

rd1700_IMG_3119このおむすび屋を経営しているのは、「アンジメックス・キトク」。米穀の販売を主力とする日本の大手食品卸会社「木徳神糧」と、ベトナム・アンザン省の輸入公社「アンジメックス」による合弁会社です。
使っているベトナム産ジャポニカ米は、同社がベトナム南部のメコン川流域の稲作地帯で栽培したもの。違う品種のジャポニカ米をブレンドしたお米「富士桜」を使っています。

客層は、ベトナム人と日本人が半々。ベトナム人に人気の具材はツナマヨで、日本人は塩と塩昆布。そして、両者に人気の具材は、鮭。国境を越えても鮭おむすびの人気は根強いようです。

「日本から輸入した日本のお米と、ベトナムでつくっている日本のお米。ベトナムの人たちにどちらも楽しんでもらいたい」と話すのは、同社ホーチミン支社の木戸あゆみさん。おむすびは、なんと全品10,000VND(約50円)。市内のコンビニエンスストアで販売されているおむすびは13,000VND〜17,000VND程度ですから、若干安めの価格設定です。

市内の日本食レストランでもベトナム産ジャポニカ米は食べられますが、炊飯方法が的確でない店ではおいしく食べられないことも。しかし、同店のおむすびは、日本メーカーの炊飯器を使って少量ずつ炊き、炊きあがり後にごはんをほぐす手順も行い、ふうわりとむすんでいるため、日本で食べる日本米おむすびと遜色ない仕上がりになっています。

 

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