『孤独のグルメ』にも登場し視聴者の胃袋を刺激した“粉もん”は古くから愛されるソウルフードだった

2017.05.03

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お好み焼きやたこ焼き、うどんなど様々な種類がある“粉もん”。4月7日放送のドラマ『孤独のグルメSeason6』(テレビ東京系)でも主人公が大阪のお好み焼きを堪能する姿が映し出され「お好み焼き食べに大阪行きたくなった!」「粉もんいいなー、食べたい」といった声が上がりました。国民に愛される粉もん料理ですが、ルーツは意外なところにあったよう。

上記イメージの画像出典:PROume-y / 豚玉 (from Flickr, CC BY 2.0)

“粉もん”は江戸時代から庶民に愛されていた!

主に小麦粉を使って作られる粉もん料理ですが、小麦を粉にして食べるようになったのは奈良時代。穀類の粉を団子状にして油で揚げたようなお菓子が最初だったそうですが、これは貴族の間でしか口にされなかった貴重なもの。小麦粉が庶民に広まったのは江戸時代に入ってからです。

粉もん料理の代表とも言える“お好み焼き”のルーツは、千利休が茶道の茶菓子として用いた“麩の焼”と呼ばれるもの。小麦粉を水で溶き、焼いて食べるようになったのはここからだと言われています。江戸時代の庶民は鉄板や鋳物鍋などに、水で溶いた小麦粉を流し込んで焼いて食べていました。

お好み焼きが現在のような形になったのは戦前あたりから。水で溶いた小麦粉にネギなどをのせ、ソースをかけて食べる「一銭洋食」として親しまれ、戦後の飢餓の時代に一気に広まりました。現在はキャベツや海鮮、豚肉など様々な具を入れて楽しんでいますが、元々は手に入る食材を工夫して食べるための料理だったわけです。

土州焼き、かっしゃ焼き… 地域に根付いた粉もん

美味しい粉もん料理はお好み焼きだけではありません。日本各地には地域に根付いた粉もんメニューが沢山あるということで、昨年は愛媛県で「全国ご当地こなもんサミット」が開催されました。全国からお店や団体が集結し、“全国こなもん王者”を決定するというこのイベント。あまり耳にしたことのない粉もん料理が多数集結したのでいくつかご紹介しましょう。

まずは、王者に輝いた高知県名物の「土州焼き」。小麦粉にニラや卵、イカといった材料を混ぜ、その他にチーズやキムチといった好みのトッピングを加えて焼くというもの。お好み焼きに似ていますが、ふわふわの生地が特徴的で、実際に食べた人からは「食感がたまらない!」「お好み焼きより味が優しくて好きかも」といった声が。

香川県発の「元祖かっしゃ焼き」は、たこ焼きのような見た目ながら中に特製カレーで3日間煮込んだ「かしわ」を使用しているという独特の一品。宮城県の「石巻焼きそば」は鶏ガラや煮干しなどの出汁で二度蒸しをした麺が決め手の料理です。他にも美味しそうな粉もん料理が全国にあるので、その土地に訪れた際はぜひ試してみてくださいね。