金曜日限定! 浅草で 菓匠 青柳正家のあんぱん「MUSUBI」を味わう

2017.10.26

毎週金曜日のお昼12時。松屋浅草1階にある「菓匠 青柳正家」で、プレミアムなあんパンが販売されています。昭和23年創業の和菓子の老舗が手掛ける貴重なあんパンを求めて、わざわざ金曜日のお昼に、松屋浅草を訪れる方が増え、今では早い時間に売り切れることも多いという逸品です。

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菓匠 青柳正家は昭和23年に「青柳」として創業した向島に本社を構える名店。店のお菓子に満足した元公爵が「正家」の2文字を加え、昭和28年から「青柳正家」の看板を掲げています。店構えに表れる格式ある装いと花柳界に育まれた上質な味わいは、比類なき存在感。そんな和菓子の有名店が「パンを売る」ということ自体がビッグニュース。約70年の歴史の中で、初めてのことです。

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青柳 正家の漉し餡をパンに仕立げたのは、松屋浅草から徒歩1分、隅田川沿いにある「SUKE6ダイナー」です。2015年春にオープン、朝から夜までグローバルな客層で賑わうお洒落なダイナーで、店内のファクトリーメイドのパンに、多くのファンがついています。

スケロクダイナー 4

「このパン、餡が外に出ていますよね。パンの中に餡が入った、いわゆるあんパンにとらわれることなく全く新しいものを作りたかったのです」と語るのは、菓匠 青柳正家 専務取締役の須永和久さん。「老舗のこし餡を与ったからには美味しいものを作る覚悟で、色々な生地を試しました」とSUKE6ダイナーのシェフブーランジェ 比嘉啓文さん。

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繊細な老舗の濃し餡は、リッチすぎる生地では活かされません。双方が相乗効果で響き合うバランスを何度も何度も試作し、完成したパンは、須永さんも、比嘉さんも納得の味わいに。米粉を加えた生地と餡を重ねて折り込み、「MUSUBI」という名のとおりに、やさしく、でもしっかりと結ばれています。餡と生地は一口ごとにほどけゆき、常に繊細な餡を生地が支え、寄り添います。藤紫色の濃し餡と、抹茶を加えた上品な鶯色のコントラストにも品格があります。

老舗と浅草の人気ダイナーを結ぶきっかけを作った浅草松屋の今井克俊さんは「浅草は、古き日本の文化を引き継いできた街であり、『食』のメッカです。老舗や仲見世通りにあるお店が賑わいますが、クリエイティブな新店が日々生れている。それを結ぶことで浅草をもっと盛り上げたいと思ったのです」と話します。

 浅草の結びつきから生まれた、唯一無二のあんパン。老舗の昔ながらのお客さまは、あんパンの登場に驚きながらも、1度試して美味しさを認め、まとめ買いされることもあるそう。私も一口いただいてすっかり気に入って、すでに先日4個目をいただきました!金曜日に出来たてをほおばる幸せは格別です。

 浅草の歴史と未来、そして人を結ぶ、ワクワクするような美味しさのあんパン。金曜日は浅草へ出かけましょう。

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■「MUSUBI」(むすび)

販売店:青柳正家 松屋浅草店(松屋浅草1階スイーツ小町)

住所:東京都台東区花川戸1-4-1

営業時間:10:00-20:00(年中無休) 電話番号:03-3842-1111 販売日:2017年9月から、毎週金曜日 午後12時頃から各日30個限定販売

価格:295円(税込)

 

文 / 市川歩美 チョコレートジャーナリスト ショコラコーディネーター