銘酒をショコラで嗜む「宮城の酒蔵 利き酒ショコラ」

2017.11.02

日本の人気チョコレートブランド「ショコラティエ パレ ド オール」の「宮城の酒蔵 利き酒ショコラ」は、1粒ごとに、6つの日本酒の個性がきらりと光るチョコレートの名品。宮城の酒蔵6軒、6種の銘酒の繊細な風味を食べ比べ、利き酒ができるという、ユニークなコンセプトが魅力です。

このチョコレートは、日本を代表するショコラティエ(チョコレート職人)の一人、ショコラティエ パレ ド オールの三枝俊介シェフによるもの。チョコレートが生まれたきっかけは、2011年、東日本大震災の被災地に、三枝シェフが自ら、訪れたことです。

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2011年6月、三枝シェフは被災地へ向かいました。「実際に足を運んだのは、私がショコラを使って被災地に何ができるかを自分で考えるためです。足を運んだ現地は町が丸ごとなくなっているような、想像を超える状態でした。そんな中、現地で話を聞くうちに宮城で多くの酒蔵が被災していることを知ったのです」 三枝シェフは酒蔵を訪ね歩きました。店が全壊し、蔵だけが残って販売が出来ない酒蔵、製造が出来ない状況になったうえに、販路が絶たれた酒蔵。絶望的ともいえる状況でも、なんとか力強く前に進もうとする酒蔵の人々に向き合い、三枝シェフは支援を決意します。

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まずはお酒がお金にならなくては、蔵は存続できない――。三枝俊介シェフは、6軒の酒蔵からチョコレートに使える日本酒を選んで購入し、日本酒の個性を最大限にいかしたガナッシュを6種、作りました。

使った日本酒は、川敬商店の「黄金澤」、内ヶ崎酒造店の「鳳陽」、一ノ蔵の「Again(アガイン))、勝山酒造の「ライトニング2」、阿部勘酒造店の「於茂多加」、角星の「別格」です。
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また、このチョコレートの売上げの一部を、被災地への支援金に。これは現在も続けられ、これまでに、宮城県、宮城県富谷市へと、寄付されています。

 

「一時的な支援でなく、継続してお酒を買い続けることで、応援を続け、風化させない。自分たちのために何かしようとしてくれていること自体に勇気をもらえる、というお声もいただきました。毎年仙台のデパートで販売していただきますが、仙台の方たちは、みんなこのショコラを楽しみにしてくれているんです。宮城のチョコを売ってくれているんだ、ということを喜んでくださるのですね」

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三枝俊介シェフによるお酒のガナッシュは定評があります。日本酒の風味が凝縮され、販売以来多くの方を魅了、2016年9月には、日本経済新聞の「日経プラスワン・何でもランキング」の日本酒を使ったスイーツランキングで一位を獲得、専門家からも高い評価を得ました。 金箔や銀箔をあしらった、美しいチョコレートは、見栄えもよく、海外の方へのギフトにも。「酒蔵の方とは今もSNSで繋がっています。震災当時はまだ社長の娘さんだった方が、今は酒蔵を継いで立派な杜氏になっていたり。嬉しいですね」(三枝俊介シェフ) このチョコレートは美味のみならず、多くの人々の愛から生まれた形。そして今に繋がっています。

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宮城の酒蔵 利き酒ショコラ

販売価格: 1,800円(税別)

販売場所:ショコラティエ パレ ド オール(東京店、大阪店ほか全店、オンラインショップでも販売があります)

http://www.palet-dor.com/ 

代表店舗:ショコラティエ パレ ド オール 東京店 住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 1F

TEL 03-5293-8877

 

  文 / 市川歩美 チョコレートジャーナリスト ショコラコーディネーター