北海道産ならではの味わい。「チーズのこえ」のプレミアムなチーズ3選

2015.12.25

rd850_cheese01

作り手や酪農、北海道の魅力を伝えたいとの想いでオープン

東京都現代美術館があるアートの町として知られ、ここ数年は「ブルーボトルコーヒー」など、数々のコーヒーショップや雑貨店の出店で注目を集める清澄白河。そんな町の住宅街の一角に、北海道出身の今野徹さんが、“「作り手」や「地域」、「酪農」「農業」、そして「北海道」そのものの魅力を届けたい”との想いで2015年11月にオープンしたのが、北海道産ナチュラルチーズ専門店「チーズのこえ」です。

100を超える北海道内のチーズ工房のなかから、チーズコンシェルジュの今野さんが選りすぐった、30以上の工房が出資して立ち上げたという業界初の試みがいま話題の「チーズのこえ」。今野さんは、帯広畜産大学大学院を経て、北海道庁農政部、農林水産省にも勤務されていた、まさに農業と食のエキスパート。これまで、仕事はもちろん、週末のプライベートの時間をつかって、道内をはじめとした全国の農村を訪ね歩き、20年以上にわたり生産者と消費者をつなぐためのさまざまな活動を続けてこられました。

rd420_cheese02rd420_cheese08
30種類の工房から、200種類以上の品揃え

小さな規模の工房が多く、運送コストや人手の問題から、物産展以外ではめったに味わうことができなかった工房の北海道産チーズを、なんと200種類以上取り揃えることができるのも、まさに今野さんだからこそ。ここでしか手に入らないチーズをもとめて、遠方から足を運ぶ方も多いといいます。

とはいえ、住宅街という立地もあり、地元ならではのコミュニケーションも大切にされていて、つい先日も近所の「フジマル醸造所」とのコラボレーションでチーズとワインのテイスティングの会を実施したばかり。また、散歩途中に気になるお店を探索したり、テイクアウトしたコーヒーを自家製のソフトクリームにかけて自らアフォガードを試してみたり……と、常に新しいこと、面白いことにアンテナを張り巡らせている姿が、頻繁に更新される同店のフェイスブックからもうかがい知ることができます。

rd850_cheese06
「プレミアムジャパン」が選ぶ、3種類のプレミアムなチーズ

現在「チーズのこえ」で取り扱いのあるチーズのなかから、今野さんの解説をもとに、プレミアムジャパンが厳選した「プレミアム」なチーズ3種類を紹介いたします。

■その1. まるでケーキのよう、「半田ファーム」の「清見ワインカス漬け」

■その2.日本一の長さを誇る、「レークヒルファーム」の「ロングロング ストリングチーズ」

■その3.どんな料理にも合わせやすい、「おおともチーズ工房」の「ミモレット」

「清見ワインカス漬け」は、同じ北海道十勝の池田町で品種開発された醸造用葡萄品種「清見」のワイン醸造時にでる搾りかすを、3ヶ月熟成したやわらかいチーズにまぶしてつくったという、農家チーズの草分け的存在といわれる「半田ファーム」オリジナルの珍しいチーズです。

rd420_cheese03rd420_cheese10
続いて、パッケージからしてインパクトの大きな「ロングロング ストリングチーズ」は、ジェラートでも有名な「レークヒルファーム」が手掛ける、長~いストリングチーズです。パセリやバジル、ローズマリーに昆布もブレンドしたハーブソルト入りのストリングチーズも気になります。

そして最後は、「おおともチーズ工房」で作られた「ミモレット」。今野さんいわく、「大友さんの人柄がよくでている」というこちらのチーズは、風味豊かでありつつもチーズ独特のコクやクセが強くなく、どんな料理にも合わせやすい、という特徴を持っています。自ら主張しすぎることなく、ほかの素材を生かすことができる。これぞ日本文化の特徴のひとつともいえるでしょう。

酪農大国と呼ばれる北海道の広大な牧場で、冷涼な気候のもと、きれいな水を飲み、太陽をたっぷり浴びた草を食べた牛たちの乳を搾った生乳を原料とする、北海道産ナチュラルチーズ。つくり手の腕はもちろん、熟成される地域の地理、地勢、気候風土なども如実に反映されるため、たったひとつとして同じ味がないといいます。チーズ博士のような今野さんとおしゃべりしながら、季節によって異なる顔ぶれを見せる「チーズのこえ」に、ぜひ店頭でじっくりと耳を傾けてはいかがでしょうか

 

■お問合せ
チーズのこえ
住所:江東区平野1-7-7 第1近藤ビル1階
電話:03-5875-8023
http://food-voice.com/

photo&text/Reiko Watanabe

≪関連記事はこちら≫

日本に合うショコラ「ベルアメール」

連載:柳忠之の〈いますぐ飲みたい日本ワイン〉