女性の素肌に寄り添う逸品「熊野化粧筆セット」

2016.01.29

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熊野筆の歴史

江戸時代末期、農閑期に吉野や紀州へ出稼ぎに行った村人は、そこで仕入れた筆や墨を行商しながら帰ってきました。これが広島県熊野町における筆づくりのきっかけでした。1835年に一人の青年が筆づくりの技術を学ぶため熊野町から有馬(兵庫県)へ出発します。その後、追うようにまた一人また一人と修行へ出かける若者が現れました。

数年後、故郷に戻った青年たちによって、この熊野の地に筆づくりの伝統が根を下ろしました。明治になって学校制度が始まると、筆の需要が高まり熊野の筆づくりが飛躍的に発展することになります。しかし、第二次大戦後、筆の需要が一気に減少します。危機感を持った一部の人たちが画筆や化粧筆へ活路を求め、そこから新しい熊野筆の歩みが始まったのです。

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熊野筆(化粧筆)の特徴

化粧筆づくりは素材の「原毛」選びが重要です。「やぎ」「リス」「イタチ」などは中国やロシアから取り寄せ、品質を厳しくチェックして使用されます。筆にはそれぞれ使用目的によって原毛が混ぜあわせ(混毛)されます。化粧筆は毛先の処理をするのではなく、悪い毛を選別しながら整えていくという地道な作業で成り立っています。その際に用途や機能だけでなく使用者(アーティスト)の個性にも応じた繊細な調整も行われます。

こうして集められた原毛を筆として仕上げていくのが、長い伝統に培われた熟練の技術です。柔らかな肌触りが、世界の化粧筆のシェアで60%を占めるのもうなずけます。最近では、2011年にサッカー日本女子代表への国民栄誉賞の記念品として贈呈されたことで一躍有名となっています。

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化粧筆のメーカー

国民栄誉賞の記念品であった化粧ブラシ7本セットは「竹田ブラシ製作所」の製品でした。しかし、熊野にはそれぞれに個性的な化粧筆を作るメーカーがあります。「久華産業」「晃祐堂」「丹精堂」「竹宝堂」「中村製作所」「瑞穂ブラシ」です。熊野化粧筆セットを販売している「竹宝堂」は、初代が面相筆の家内工業を昭和27年から始め、2代目が昭和46年に化粧筆の制作を主とする「竹宝堂」を創業しました。

それぞれのメーカーが小さくても、熊野筆として発信することで、シェアを広げ発展につながります。そんな熊野をブランドとして売り出す発信地が「熊野筆セレクトショップ」です。筆をテーマとする日本唯一のミュージアム「筆の里工房」内のショップを中心に「広島」「銀座」「広島新幹線口」と4ヶ所の店舗を展開しています。是非、お手にとってその品質を確かめてみてください。

 

竹宝堂 化粧筆
価格:匠シリーズ10点セットブラシ 5万2500円(税別)など各種あり

■お問い合わせ
電話番号:082-854-0324
http://www.chikuhodo.com/index.html

©株式会社竹宝堂

 

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