まるで紙のような錫(すず)の製品「すずがみ」

2016.02.06

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まさに「新感触」金属なのにまるで紙のような「すずがみ」

「すずがみ」は自在に折り曲げて使える錫(すず)製のアイテムです。「錫」で作られた「紙」をコンセプトに「すずがみ」と命名されています。錫は適度な硬度と加工しやすさを持つ金属です。

「すずがみ」は、薄く圧延した錫の板を熟練工が金槌でたたいて、仕上げたものです。とても軟らかく、その名のとおり紙のようにしなやかで、力を入れずともスッと意のままに曲がります。また元通り伸ばすこともでき、その自由さは金属と思えないほど。実際に手にするとかつてない不思議な触り心地に驚くことでしょう。

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100年以上の歴史を誇る、確かな鍛金技術がある

「すずがみ」をリリースした「syouryu」は、1909年(明治42年)創業のシマタニ昇龍工房から生まれた新ブランド。すでに100年以上の歴史を持つシマタニ昇龍工房では、寺院で用いる「りん」を作る技術を持っているのです。

「りん」は寺院で使われる「鳴り物」の一種。おわんのような形をしており、その縁を「りん棒」という、ばちの一種でたたいて鳴らします。読経の開始時などに区切りとして鳴らされるので、葬儀などでその音色を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

シマタニ昇龍工房は創業以来「りん」の製造に携わり、熟練の「りん」職人が現在もこの工房にいます。手打ちで「りん」を作るためには、確かな金属の鍛金技術が必要です。「すずがみ」には100年以上の長きにわたって継承されてきた、その技術が生かされているのです。

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曲げても戻せる! 独特の風合いはテーブルで映える

伝統技術が生み出した新感触の「すずがみ」ですが、その用途は様々です。折り曲げてお皿のようにしたり、また角を折り返して「箸置き」「カトラリーレスト」に、といった使い方もできます。熟練の技で鍛金された錫の風合いが美しく、テーブルウェアとして使うと良いアクセントになるのです。

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元のように伸ばすときは、「ころ」という木の棒を用います。麺棒で麺生地を延ばすようにして「すずがみ」を伸ばすのです。

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「すずがみ」は伝統の技術を生かしたモダンなアイテムです。ぜひ一度手に取ってみてください。その触り心地にきっと驚くはずです。確かな技術があればこのような今まで見たことのない新しい製品を生み出すことができるのですね。

 

■お問合せ
シマタニ昇龍工房
http://www.syouryu.com/

写真提供:シマタニ昇龍工房

 

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