ライフスタイル

伝統工芸を芝浦工大の学生がリデザイン「桐CUBE」

2016.02.12

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伝統の技と新しい感性が融合したコーヒーキャニスターと米びつ

芝浦工業大学の学生が1900年(明治33年)創業の桐細工の老舗、関根桐材店とコラボレーション。スタイリッシュな「桐CUBE コーヒーキャニスター」と「桐CUBE 米びつ」を商品化しました。伝統の技と、国産の桐の良さ、デザインを学ぶ学生たちによる新しい感性の融合で生み出された商品は今後、海外への展開も期待されています。

美しい木肌や防虫性に優れている桐。日用品やたんすなど、日本古来から人びとの生活に根付き、隙間無く密閉する技とともに長きにわたり受け継がれてきました。しかし、ライフスタイルの変化によりその需要は減少。このような現状を打破しようと埼玉県の関根桐材店が芝浦工業大学のデザイン工学科プロダクトデザイン領域の増成和敏教授に相談し、産学協同のプロジェクトが始動しました。

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“大きな意味”をもった三角がデザインのアクセント

プロジェクトには、デザイン工学部デザイン工学科の9人の学生が参加。現代の暮らしにあった新商品の開発に取り組みました。学生たちは、2015年5月から桐の特性や桐工芸の歴史を学び始め、8月にはデザインコンペも開催。こうして美しい木目を引き立たせたミニマムなデザインと、全体を引き締める三角のモチーフがアクセントとなったコーヒーキャニスターと米びつが完成したのです。

実はこの三角はデザインのアクセントのみならず、大きな意味を持っています。職人による手づくりの桐箱は密閉性が高く、蓋の方向が違うと閉まりません。そのため、この三角の部分は蓋を閉める重要な目印としての役割があるのです。

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伝統とデザイン、機能性の三位一体を叶えた産学連携の成果

また桐はタンニンというアルカリ性の成分が含まれており、コーヒーやお米を酸化から守ってくれるという効果も期待できます。しかし現在は、防腐剤や漂白剤などの薬剤を使用した輸入材が主流になっており、桐自体が酸化しているという現状も。しかし、関根桐材店が扱うのは国産の桐。洗練された雰囲気をまといながら、食品を入れても安心できる製品が開発されたのです。

現在は関根桐材店のホームページなどで受注販売をおこなっており、今後は百貨店や海外でも販売されていく予定という産学連携のコーヒーキャニスターと米びつ。日本の伝統と斬新なデザイン、そして機能性が三位一体となったアイテムは、自分で使うのはもちろん、ギフトとしても喜ばれそうです。

桐CUBE コーヒーキャニスター 
サイズ:11×11×11cm
カラー:黒、ベンガラ、オレンジ
価格:3000円(税抜) 

桐CUBE 米びつ 5kg入り
サイズ:黒、ベンガラ、オレンジ
価格:5000円(税抜)

■お問い合わせ
関根桐材店
http://www.sekinekiriya.com

 

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