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「ひょうたんスピーカー」オーガニックな素材による倍音の響き

2016.07.21

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空間全体へ波紋が広がるように音が広がっていく心地良さ

惚れ惚れするような曲線美を持つ「ひょうたんスピーカー」。丸い形のひょうたんから作られたスピーカーは、心に沁み入るようなナチュラルな音を響かせます。感性が鋭い子どもはすぐにいつもと違う響きに気づき、「この音はどこ から鳴っているの?」と不思議がるそう。

一般的なスピーカーは一方向に音を出すように作られていますが、ひょうたんスピーカーはボディ全体を共鳴させて、空間全体へ波紋のように音を広げていきます。その構造は、生ギターなどのアコースティック楽器と同じ。ひょうたんを使った生楽器が世界各地で使われ、愛され続けていることからも、ひょうたんが音を共鳴させる“音の器”として優れていることがわかります。


じっくり時間をかけて育種するスローなひょうたんの自然栽培

このスピーカーを手がけるのは、人々に受け継がれてきた在来品種のたねを守る活動を行うCSOピースシードの荒井紀人さん。15年以上に渡るひょうたん栽培の中で、スピーカーに向くひょうたんをじっくり育種してきたそう。ひょうたんは栽培作物の中で最もワガママな植物と言われ、普通はたくさん農薬を使わないと上手く実らないのだとか。それでも農薬は一切使わず自然栽培しています。

たねを蒔いてから、完熟したひょうたんを収穫するまで 5ヶ月。一つ一つ中身をくり出し、水に漬けながら光合成菌で分解、重曹でアクを抜き、充分に乾燥させて上質なスピーカー素材にするまでにはさらに2ヵ月。なんとも贅沢でスローなスピーカーづくりです。

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