涼しげで愛らしい。伝統の「房州うちわ」5選

2016.08.01

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「房州うちわ」は日本三大うちわの一つ

ご存じの人は少ないかもしれませんが、千葉県の伝統工芸品に「房州うちわ」があります。「房州うちわ」は、京都府京都市の「京うちわ」、香川県丸亀市の「丸亀うちわ」と共に日本三大うちわの一つです。

「房州」は千葉県・房総半島の南端、昔の国の名前でいえば「安房国(あわのくに)」を指します。この房州の地は、もともと江戸時代にはうちわの材料となる「女竹(めだけ/細いシノ竹のこと)」の産地で、この女竹は江戸に送られて加工されていました。

明治時代初めには現・館山市の那古港でうちわの骨作りが行われていましたが、「房州うちわ」が全国的に有名になるきっかけは1923年(大正12年)の関東大震災です。うちわ問屋が東京を離れ、那古港近辺に移住。これによって「房州うちわ」の生産が拡大し、大正末期から昭和初めにかけてはなんと年間7〜8百万本も作られるようになったのです。

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