特選“木製品”:木製電波時計「PUZZLE」に息づく漆器づくりのDNA

2016.10.15

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越前漆器の伝統を受け継ぐ工場で生まれた現代のインテリア

インテリアの顔となりそうな、温もりのある木製の掛け時計。電波時計の「PUZZLE」は、福井県に工場を構えるヤマト工芸が製作している雑貨です。深みのある黒檀と、家具の材としても人気のウォールナット、それぞれの木目の表情を活かした遊び心のある文字盤のデザインとなっています。

文化都市として名高い京都と金沢に挟まれた福井県は、古くから生活に関わるさまざまな工芸品づくりが盛んな地。ヤマト工芸はもともと、この地で受け継がれてきた越前漆器の担い手なのです。「本当によいモノは人の手から生まれる」をモットーに、現代のライフスタイルへの新たな提案にさまざま挑戦しているメーカーです。

rd850_1605LIFE13_puzzle3rd850_1605LIFE13_puzzle4.5黒檀、ウォールナットの美しい木目をぴたりと合わせる匠の技

このシリーズで最初に作られた置時計「PUZZLE STUND TYPE M」は、2009年に東京インターナショナルギフトショーでアクティブデザイン&クラフトアワードコンテスト大賞を受賞しています。シリーズが生まれたきっかけは、当時手に入った黒檀の合板でした。この美しい木目の材をどんなふうに使ったら面白い雑貨ができるか、試行錯誤した結果、文字盤を立体的に彫ったデザインが生まれたのです。

糸のこぎりで文字を抜くのも、ずれないように細心の注意が必要ですが、さらに難しいのが表面の板と側面の板の木目をぴたりと合わせること。この技術が開発できたことで、構想を形にすることができたのだそうです。

 

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