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この秋冬に着たい上質ジャケット vol.2 「小倉織」

2016.10.22

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江戸時代に生まれた北九州の文化を受け継ぐ綿織物

この秋冬におすすめの上質素材のジャケットを、2回にわたってご紹介する企画。第2回目は、小倉織です。

小倉織は江戸時代初期に豊前小倉藩(北九州市)の特産品として生まれた綿織物。武士の袴や帯として使用されたほか、良質さと堅牢さが庶民の日常着としても広く愛されました。徳川家康が鷹狩りの際に愛用したとも伝えられており、徳川美術館に狂言装束の羽織が保管されています。

明治時代になると学生服の服地として全国に広まりますが、他県で類似の織物が大量生産されるようになり、徐々に縮小。昭和初期には完全に途絶えてしまいます。

しかし数十年後、染織家の築城則子氏が偶然に古裂(こぎれ)に出会ったことがきっかけとなり、1984年に復元されました。そして今回、ジャケットに使用されたのは小倉織の特徴を継承し、新しい時代の小倉織として誕生した機械織りの「縞縞」ブランドの生地。手織にはない広巾の可能性に取り組み、過去と現在が融合した生地が生まれました。

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小倉織の特徴は、経糸を通常の約3倍の本数使用し高い密度で織っていること。そのため、ほかにはない鮮やかなたて縞が表現できるのが魅力です。

また、高密度で織られているためどっしりと丈夫で、着ていくうちにしなやかになり、身体に馴染んでいくのも持ち味。すなわち、よいものを長く着続ける、という男の服の真理に適う。大人の男にピッタリなものなのです。

写真(上):「mila schön」14万円(税抜)
写真(下):「J.PRESS」7万3000円(税抜)

 

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