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読書の秋にこそ、ここに行きたい。文豪・文人たちが愛した宿 3選

2016.10.29

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小説の舞台にもなった太宰治ゆかりの宿「安田屋旅館」

「安田屋旅館」は静岡県沼津市、いわゆる西伊豆に建つ温泉旅館です。明治22年創業の歴史ある本宿は、作家・太宰治ゆかりの宿としても有名。昭和22年に、同じく作家の田中英光の紹介で本宿に半月ほど滞在し、その際に同年に出版された小説「斜陽」の第1章と第2章を書き上げました。当時は終戦まもなくの時期であったため太宰の好きな酒が手に入らず、近隣の漁師に酒を分けてもらったというエピソードも残されています。

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本宿の建物は、昭和8年築の歴史ある数奇屋造りで、国登録有形文化財にも指定されています。客室は趣のある日本情緒あふれるしつらえとなっており、非常に落ち着いた雰囲気。太宰治が宿泊した部屋も当時のまま残されており、実際に泊まることも可能です。また、海側客室からは駿河湾越しの富士山の景色が楽しめます。他にも厳選食材を用いた会席料理や、天然温泉なども本宿の魅力。太宰ゆかりの宿で、心安らぐひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

■お問い合わせ
安田屋旅館
住所:静岡県沼津市内浦三津19
電話:055-943-2121
宿泊料金例:2名1室利用時 おひとり様1泊2食付 1万2000円~(サービス料込・消費税別・入湯税別)
※料金はプラン、客室、時期によって変わります
http://mitoyasudaya.com/
写真提供:安田屋旅館

 

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昭和を代表する文化人が足繁く通った宿「文珠荘 松露亭」

京都府宮津市に位置する日本三景の一つ天橋立。「文珠荘 松露亭」は、天橋立の老舗宿「文珠荘」の別館「文珠荘別館」として1954年に開業した宿です。本宿は観光客だけでなく、多くの文人、また文化人に愛されてきました。特にこよなく愛したのが、作家の故・藤本義一氏。1995年のリニューアルの際に文珠荘別館から松露亭という名前になりましたが、この名前は藤本氏の寄稿文の一文を由来とするものです。

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侘び寂びを感じる美しい数寄屋造りの客室は、天橋立を目の前に望む見事なロケーション。中でも数々の文人が宿泊した「特別室 雲井」は、2つの和室と茶室を備え、縁側から天橋立を一望することができます。文人たちがこの宿を愛した理由が分かる極上の居心地を味わうことができるでしょう。

■お問い合わせ
文珠荘 松露亭
住所:京都府宮津市天の橋立文殊堂岬
電話:0772-22-2151
宿泊料金例:2名1室利用時 おひとり様1泊2食付 3万7800円~(サービス料込・消費税込・入湯税別)
※料金はプラン、客室、時期によって変わります
http://www.shourotei.com/
写真提供:文珠荘 松露亭

 

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