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特選“陶磁器”:白磁の特徴を活かしたほのかに透ける陶器「honoka(ほのか)」

2016.10.30

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白磁にこだわり、現代の暮らしに合う「日本の白い器」を提案

大正10年創業、品質とこだわりを大切に白い器を作り続けている小田陶器。今から10年ほど前、白磁の素地にどうしたら豊かな表情を付けられるか日々頭を悩ませていたところ、当時の営業担当がふと敷地内の建物の窓ガラスの表面に格子状の凹凸を発見。

 ガラスの厚い部分と薄い部分との光の透け方の違いに閃くものを感じ、デザイン室長の藤田広司さんにデザインとサンプル作成を提案。すぐに磁器土のカップに彫刻刀やカッターで彫模様を入れて試作品を焼いてみたそう。できあがりを光にかざすと、彫模様の部分が柔らかく透けて浮かび上がり……。「honoka」誕生の瞬間です。

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透光性を持つ白磁の特徴とロクロ成形技術を活かして作られる

白磁土は焼成時に歪みやたわみが出やすく、またその白さゆえに欠点が目立ちやすいため、扱いづらい素材と言われています。さらに「honoka」は彫模様が入ることで厚みに差が生じ、特に歪みやすい商品。そのため、今ではあまり行われなくなった「伏せ焼き」と呼ばれる方法が用いられます。

「伏せ焼き」とは、「トチ」というコースター状の窯道具の上に、口元が下になるよう逆さまに置いて焼成されるのです。口元には付着防止のため釉薬を塗ることができないので、焼成後に口元のザラつきをなめらかにするダイヤモンド研磨加工のひと手間が加えられています。

 

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