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今日は「刃物の日」!手と一体になる“柄”を持つ「Knife Urushi Lacquer」

2016.11.08

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ロウで型取りする鋳物から生まれた有機的なフォルム

切れ味の良さそうな包丁に、深みのある漆塗りの柄。そのシルエットは、初めて見るような有機的な形をしています。これはロウを使って制作するロストワックス鋳造という製法によるもの。「Knife Urushi Lacquer」と名付けられたこの包丁は、公益財団法人にいがた産業創造機構(NICO)の「百年物語」から生まれました。新潟から次世代に向けて、さまざまな生活文化を提案しているプロジェクトです。

多業種の地場産業が栄えてきた歴史がある新潟県には、伝統工芸の道具作りから高度な工業生産システムを備えた製造業の事業所まで、数多く存在しています。そんな各方面の潜在的な力をネットワークして形にしていこうというのが「百年物語」なのです。

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包丁の刃ではなく、より持ちやすい「柄」に注目したものづくり

「Knife Urushi Lacquer」は、新潟県で30年以上の鋳造メーカーとしての実績を持つ新潟精密鋳造株式会社の技術によって命を吹き込まれました。もともとは、自動車関係の部品や医療器具などの精密な鋳物を手がけてきた会社です。その高い技術力をもっと身近な生活に根差した道具に応用できないかと模索する中、包丁づくりが始まりました。

新潟精密鋳造株式会社の得意技は、ロストワックス鋳造。簡単に言うと、ロウで原型を作ったものを鋳砂で覆い固めた後、ロウを溶かし出し、その空洞に金属を流し込んで作る鋳物です。形を作る時の自由度が高く、細かな表現ができるこの技術を活かし、独創的なデザインの柄が開発されることとなりました。

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徹底的にこだわったのは、誰が使っても違和感のない柄の形

鋳物で柄を製作するとなると、従来通りの形では木製の柄などと比べればだいぶ重くなってしまいます。そのデメリットを解消するため、この柄には抜き穴が設けられました。その上で、刃と柄の重心のバランスがとれるようにすることにも注力。どんな人が使っても違和感がないよう、柄の握り具合を決める造形にも徹底的にこだわりました。

最終的に完成した包丁は、まるで芸術品のようなフォルムとなりました。その美しさは、実用的な使い勝手を追求した機能美によるものです。キッチンでも間違いなく絵になるスタイリッシュな包丁。握った時のハンドルの質感の良さは、ぜひ体感してみてください。

 

「Knife Urusei Lacquer」
素材:刃部/ステンレス 柄/ステンレス鋳物
サイズ:幅300×高さ18×奥行き50mm 
価格:1万9000円(税抜)

 

■お問い合わせ
新潟精密鋳造株式会社
電話:0256-64-8776
公益財団法人にいがた産業創造機構
電話:025-246-0063
http://jizodo.jp/products/hocho_urushi.html
http://www.nico.or.jp/hyaku/years_theme/2016_tools/knife_urushi_lacquer

 

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