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特選“京都”:友禅の雅な色彩を牛革に染めつけた京都生まれの「遊禅革Ⓡ」

2016.11.10

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連綿と受け継がれてきた和文化を現代につなげる遊び心

「友禅」ならぬ「遊禅」。京都の伝統的な染織技術である友禅染の華やかで美しい色彩を、着物の反物ではなく牛革に染めつける技術から誕生した遊び心あふれる「遊禅革Ⓡ」。平成元年に着物メーカーとしてスタートした株式会社遊禅庵が、2013年に開発した技法です。

遊禅庵のデザインを担うのは、5人の女性たち。伝統の中にも常に新しさを求めて制作されてきた着物は、アパレルデザイナーや女優、歌手にもひいきにされてきました。この遊禅革®の開発には、「和の文化をより身近なモノ・コトにつなげたい」という願いが込められているそう。伝統柄であるUROKOやNAMIにも今の空気が吹き込まれていて、色とりどりのカラーリングが新鮮です。

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京友禅の技法をベースにしながら、革を美しく染め上げる難しさ

世界の染色の中でも類を見ないほど多彩な美しさを誇る京友禅。一方、皮革染色は水分や熱にとても敏感で、堅牢度が高い柄ものを染めるのは難しいとされてきました。そこで遊禅庵では京友禅の技法をベースに、染料や型、染の道具、設備に至るまで、専用のものを研究開発するところから始めたのです。

反物を染めつける場合は13mもの一枚布に型をおき、ずらしながら染めていくことができますが、牛革の場合はまず白くなめされた革を80㎝角に切り出すところから始まります。革は、傷などが少ない厳選されたもの。成牛の半裁からとれるのは、最大2枚です。友禅染の匠が型染の技法で1色1型ずつ置き換えながら、手作業で染め付けていきます。

 

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