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紀州漆器とナチュラルな木肌の新鮮な出会い「Njeco汎」

2016.11.11

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世界遺産、熊野古道の森を保全するために間伐材を活用

和歌山の紀州漆の伝統を受け継ぐ株式会社島安汎工芸製作所が提案するのは、これまでにない漆塗のカタチが新鮮な「Njeco汎(エヌジェイエコハン)」。Njecoは「Neo Japanesque eco」を略したものです。一段弁当箱やミニ三段重箱に使われているのは、森林育成に欠かせない間伐作業から生まれる間伐材。世界遺産にも登録されている熊野古道の中辺路で育ったものです。

間伐材の有効活用は、森を育て、日本の林業を衰退させないためにも急務でした。しかし、機械も入らないような森へ分け入って木を切り、運び出す手間は相当なもの。若い木は節も多いので、下処理も必須です。漆器の下地となる木地研磨には、熟練職人の技が必要でした。

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木地師の技を活かしながら、漆塗りをカジュアルな普段使いに

紀州漆の歴史は13世紀にまでさかのぼり、越前や会津塗、山中塗に並ぶ日本四大漆器のひとつとしても知られています。木地を作る木地師も、その品質を支えてきた立役者。木地が良くできていれば塗装の工程でも欠陥が出にくく、漆塗効果の80%は木地調整の出来によって決まるそうです。

そんな木地作りの高い技術力を活かしながら、新たな塗装のカタチを模索して生まれたのが「Njeco汎」です。漆塗と組み合わせたのは、木肌をそのまま活かしたナチュラルな風合い。間伐材ならではの節目も味わいとなりました。高級なイメージの漆器がぐっと身近に感じられるカジュアルさも出て、北欧デザインを思わせるような雰囲気もあるシリーズです。

 

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