シチズン「カンパノラ」の誕生15周年モデルが登場

2015.11.05

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カンパノラ メカニカルコレクション「琉雅」(りゅうが)
8万円(税抜き)

 

日本の高級機械式腕時計の嚆矢

高級時計の発祥であり、現代の時計産業の中心となっているのがスイスです。しかし、日本にも世界に誇りうる時計の技術と歴史があります。

70年代にはクオーツ式時計を世界に先駆けて実用化しました。それまでの機械式のようにゼンマイを巻く手間はなく、安価とあって瞬く間に世界を席巻したのは周知のことです。以降も得意とする電子技術を駆使し、ソーラー駆動や電波受信の技術を製品化。最近では衛星からの情報を受信し、世界中どこにいても瞬時に正確な時間を表示するGPS時計を開発し、先進性を知らしめました。

こうした日本が歩んできた腕時計の歴史には、より多くの人に正確な時間を手にしてもらう、という思いがあったのです。しかし実用時計としての技術を追い求めたため、伝統的な機械式時計においてはその存在感を十分に発揮できなかったのも事実です。

そして高級時計への関心の高まりを背景に、いよいよ日本がその分野に本格的に進出する時が来ました。その嚆矢として注目を集めるのが、シチズンの「カンパノラ」です。

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日本とスイスの匠の技を融合

「カンパノラ」は今年、誕生15周年を迎えました。「ステータスを遊ぶ」をコンセプトに、パーペチュアルカレンダーやグランドコンプリケーションといった伝統的な機械式複雑機構をクオーツ式で表現しました。さらにシチズンの根幹技術とも言える光発電のエコドライブや、一昨年にはシリーズ初の機械式もシリーズに加わりました。

周年を祝す今年の最高峰モデルは「GLOBAL ART」をコンセプトに、日本の伝統工芸である会津漆の装飾文字盤と、スイスのムーブメント会社であるラ・ジュー・ペレ社の機械式時計を組み合わせました。伝統工芸師の儀同哲夫氏の手による会津漆は、「カンパノラ」の誕生初期からの人気の高い装飾技法で、今回新たに3種類が登場します。

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カンパノラ メカニカルコレクション「紅明」(べにあけ)
7万5000円(税抜き)

 

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カンパノラ メカニカルコレクション「聚楽」(じゅらく)
シチズンコンセプトショップ限定50本
8万円(税抜き)

 

すべてが世界に1本だけのユニークピース

黒漆に細かく加工した真珠貝をちりばめる螺鈿(らでん)を施し、まるで星空の瞬きを再現したような「琉雅」、ワインレッドを思わせる落ち着いた朱色のグラデーションが魅力的な「紅明」、黒漆に金粉を巻き、その上に再び黒漆を塗り、研ぐという工程を経る「聚楽」は、いずれも手作りにより、一品一品異なる風合いを醸し出します。完成までには3ヶ月以上かかり、まさに世界に1本の価値ある時計なのです。

美しい漆文字盤の奥には機械式ムーブメントを秘めます。これは一昨年シチズンが傘下に収めたラ・ジュー・ペレ社によるもの。一般的なスイス時計は、ムーブメント、ケース、文字盤、ブレスレットなどそれぞれを製作する専門会社が個別にあり、時計ブランドによってこれらが最終的に組み立てられます。

ラ・ジュー・ペレ社は、数多くの時計ブランドにムーブメントをOEM供給する専門メーカーであり、技術と品質は本場スイスでも高い実績と信頼を得ています。これをシチズンがグループ化したことは、ムーブメントの開発と生産の拠点をスイスに持つことでもあり、技術のフィードバック始め、今後さまざまな展開が見込まれることでしょう。

日本の伝統工芸である漆の美しさは世界的にも高く評価され、たとえば漆で装飾された万年筆は美術工芸品として収集家も少なくありません。今回スイス製ムーブメントと出会うことで、日本とスイスの匠の技が融合しました。そして時計文字盤という新たな美の表現は、歴史ある日本の漆文化をさらに進化させるのです。

 

 

シチズンお客様時計相談室
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