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日本で初めて誕生した帆布。江戸時代の「松右衛門帆」を完全再現!

2017.01.05

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江戸時代の海運を支えた織帆布

現在では、シンプルかつ質実剛健なバッグとしてすっかり定着した帆布バッグですが、日本で初めて近代帆布が誕生したのは、1785年(天明5年)にさかのぼります。江戸時代の海運を支えた織帆布「松右衛門帆」は、播州特産の丈夫な木綿を使用し、従来のものよりも軽い上にとても丈夫なものでした。そのため、松右衛門帆の評判は瞬く間に全国に広まり、江戸時代の海運の発展に大きく貢献したと言われています。

それから、220年の年月を経た2010年。その優れた帆布を現代に蘇らせようと、「松右衛門帆」の研究者である神戸芸術工科大学の野口正孝教授の協力を得て、その素材から織り方までを忠実に再現することに成功しました。

職人の技術によって丁寧に織り上げられるその布地は、現代の一般的な帆布には見られない、しなやかさと強度が両立された織り生地となっています。その素晴らしい帆布が、はるかな時を超え、バックをはじめとした日用品となって現代に再登場しました。

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播州織の染色法でさらなるアップグレード

いくらしなやかで丈夫な布地とはいえ、もとは船の帆に使われるために誕生した松右衛門帆は、現代の布地としてそのまま使用するには少々地味な印象があります。そのため、兵庫県に古くからある先染め技法である播州織の技術を使用することによって、さらなるアップグレードが実現しました。

先に繊維を染める播州織の技法は、現代の一般的な後染めの方法よりも製品に陰影が生まれ、独特の深みや味わいが増すことがわかりました。こうして、従来の松右衛門帆の弱点でもあった、カラーバリエーションの少なさを見事に克服したのです。

rd850_03使い手のことを考えた機能性

しかも、松右衛門帆を用いた製品は、ただ丈夫でカラーバリエーションがあるだけではありません。センスのいいデザインと優れた機能性も自信のひとつ。たとえば、松右衛門帆のトートバッグは、ノートパソコンやA4サイズの書類が楽々入ってしまうほど抜群の収納力があり、ビジネスシーンでも、カジュアルな普段使いでも活躍しそうな使い勝手の良さです。

もともと実用品として使用するために誕生した松右衛門帆。その精神までも現代に受け継がれ、当時と同じように人々の生活に馴染み、長く愛されていくのではないでしょうか。

 

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■お問い合わせ
株式会社 御影屋
電話:079-440-9031
http://matsuemon-ho.com/
画像クレジット:© 2016 松右衛門帆

 

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