「和らう門には福来たる」 vol.4

季節は立春。少年老い易く、開運成り難し?:和ライフキュレーター 佐藤智彦

2017.02.03

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暦の上では立春。長い冬が終わり、春の便りが聞かれる季節へ!

ついこの間まで、夕方にはあっという間に暗くなる毎日だったものの、日ごとに昼間の長さを実感するようになってきた。夜の長い季節も終わりに近づき、張り詰めた空気が緩んでくる様を、しみじみと感じる今日この頃だ。
そして、旧正月である春節を1月28日に迎え、今年もはやひと月が過ぎ去り、如月(きさらぎ)・2月が到来した。

02-min年明け早々に凛とした姿を見せるスイセンもそろそろ見納めか

暦は一巡して新年へと移り、2月4日から新しい季節となる。
まだまだ寒さは続くものの、二十四節気では大寒(だいかん)から立春(りっしゅん)となり、花の便りをはじめとする、ひと足早い春の話題を耳にするようになる。何かとソワソワ浮足立つようになるのはボクだけでないはずだ。


03-min控えめながらも鮮やかな黄色で目を和ませる蝋梅(ロウバイ)の花

七十二候では、鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)・鶏始めて乳す(にわとりはじめてにゅうす/鶏が卵を産み始める)から東風解凍(はるかぜこおりをとく)・東風凍りを解く(とうふうこおりをとく/東風が厚い氷を解かし始める)へと移る。


04-min世田谷のボロ市でいただいた早咲きのヤブツバキは今が花の盛り

ニワトリの鳴き声は、神や悪霊の往来する夜が終わり、我々人間が活動する昼のはじまりを告げることから、古今東西、朝や春の象徴とされてきた。ニワトリが産卵期を迎えるこの時期を、新たな季節と捉える豊かな感性に、少し心があたたかくなる。

そして東風、すなわち春風が吹いて川や湖の氷が解け出す季節となるわけだが、春を司る方角が東であるのは、陰陽五行思想によるものだ。
この時期を過ぎると春一番の便りが待ち遠しくなるのだが、定義としては概ね、「立春から春分の間に吹く風速8メートル(/秒)以上の南風で、前日よりも気温が上がること」らしい。

 

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