「和らう門には福来たる」 vol.9

花の季節・桃始笑。和菓子と手ぬぐいで春気分を演出!:和ライフキュレーター 佐藤智彦

2017.03.10

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梅から桃の季節となり、そろそろ花見も気になる時勢

立春から早一ヶ月が過ぎ、弥生・3月になったというのに、今年の寒さがぶり返す様はなんとしつこいだろうか。
昨年が暖かかっただけに、今季の寒暖の差は身に堪える。なかなか冬物を片付けられないことももどかしい。

それでも季節は確実に進み、モノトーンの景色を思わせる冬の風景に、鮮やかな春の色彩が加わってきた。
卒業式で袴姿の女性を見かける頃でもあり、出会いと別れの季節でもある春。ボクとしては確定申告の季節でもあり、ようやく先日無事終えたことに胸をなでおろす時期でもある。

02-min子どもの頃から続けているヒヤシンスの水栽培。今季は正月からスタートしたものの無事咲きはじめる

二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」となって一週間、七十二候では3月10日に「桃始笑(ももはじめてさく)・桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」(桃の花が咲きはじめる)となる。
梅の花が終わり、桃のつぼみがほころびはじめる頃であるが、花が咲く様子を「笑う」と表現するいにしえ人の感性には、思わずこちらまでほくそ笑んでしまう。

03-min啓蟄となり、冬眠から目覚めるやいなや「蛙合戦」を繰り広げるヒキガエル

寒さの中でいち早く咲き、たおやかな薫りで魅了する梅。一方美しい色であっても薫りはなく、都内では花屋の店先以外なかなか見かけることの少ない桃。下手すると季節を意識しないまま通り過ぎてしまいそうだ。

04-min先週天ぷらでいただいたフキノトウ。今週は花開く

「梅は咲いたか 桜はまだかいな」ではないが、桃の季節となるといよいよ桜の開花が気になる頃でもある。そろそろ花見の予定を考えている方も多いのではなかろうか。

 

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