いよいよお彼岸!御朱印帳片手に《江戸七富士》開運巡り:和ライフキュレーター 佐藤智彦

2017.03.17

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二十四節気では春分。開運巡りの日帰り旅行へ出かけよう!

今年も彼岸を迎える季節となった。二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」は、3月20日に「春分」となる。昼と夜の長さがほぼ等しい日とされるこの日以降、日々昼間の時間が長くなることを実感するようになるだろう。

七十二候では「雀始巣・雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)」(スズメが巣をつくりはじめる)となる。鳥の鳴き声が爽やかに感じられる頃でもあり、そろそろツバメが渡ってくる日を待ち遠しくなる。春本番はもうすぐだ。

02-min和紙の原料としても知られるミツマタの花。仲春(啓蟄から清明の前日/今年は3月5日から4月3日)の季語とされる

さて旅情を掻き立てられる春、ということで、新しい御朱印帳を片手に「東京七富士」を巡る日帰り開運行脚の旅へ出ることにした。
題して「御朱印帳片手に《江戸七富士》開運巡り」、そのまんま(笑)!

03-min千駄ヶ谷の富士塚の登山案内書き

神社へ参拝に行った際、境内に岩山のような塚を見かけることはないだろうか?これらは「富士塚」といわれるもので、富士山を模して人の手で作られたミニチュアの富士山なのである。

神が宿るとされる霊峰・富士山の信仰は古く、その歴史は奈良時代以前からだという。竹取物語のオチにもその名が登場するほどだ。

江戸時代には「講(こう)」という同一の信仰による結社、現在でいうところのツアー旅行のような組織的な旅が流行する。中でも「伊勢講」や「富士講」は一生に一度は行きたい、江戸庶民の憧れとして広く知られるようになる。

ところが明治時代まで富士山は女人禁制であり、男性であっても富士講への参加はたいへんな費用を負担することになる。そこで老若男女問わず、誰でも気軽に登頂でき、その御利益を得られるようにとして登場するのが富士塚なのだ。

古墳を「リメイク」したものや、富士山の溶岩を使ったものなど、それぞれ個性があり、およそ1〜2分で登頂できてしまうほどの高さであるものの、富士塚には信仰と富士山愛に溢れ、その想いに触れるだけでもありがたい気持ちになるものだ。

04-minカラフルでユニーク、御朱印帳のイメージを覆すkichijitsuの《GOSHUINノート》

都内でも100以上、一説には200を超えるともいわれる富士塚の中で、今回は「江戸七富士」とされる、千駄ヶ谷富士・音羽富士・高松富士・江古田富士・十条富士・下谷坂本の富士・品川富士を巡ってみることにする。

05-minお守り型のポケット《おまもりぽっけ》ほか、春気分が高まり、ギフトにもふさわしいkichijitsuの縁起物

まずは気分も一新、富士塚巡りということで、新しい御朱印帳を入手することにする。
以前から気になっていたのは、カラフルでPOPな《GOSHUINノート》というもの。こちらは日本有数の織物産地である山梨県富士吉田市で作られており、ユニークな縁起物グッズが揃う「kichijitsu」ブランドを代表するアイテムであり、昨年プレミアムジャパンの記事でも紹介されていた。

3月20日(月・祝)までの期間、青山スパイラル1FのSHOWCASEでは、「富士山の麓ハタオリマチ」で生まれた新進気鋭なファクトリーブランドが集う【ヤマナシ ハタオリ トラベル -TEXTILE FACTORY BRANDS MARKET 2017-】という展示販売イベントが行われており、《GOSHUINノート》も販売されている。

まずはこちらに立ち寄って、富士巡りにふさわしい富士山柄の御朱印帳を入手。いざ、富士講ならぬ、江戸七富士巡りの旅へ出発!

 

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