今なお斬新なデザインに魅了される小林ミドリ竹籠店の竹籠

2017.04.15

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竹久夢二のデザイン画にインスピレーションを受けた「夢二籠」

それまでは生活用品だった竹籠に独創的な美しいデザインを取り入れた竹細工作家、小林ミドリさん。黄綬褒章受章や日本民芸協団最優秀賞の3年連続受賞など、多くの賞を受賞していますが、数あるデザインの中でも大ヒットとなったのが「夢二籠」です。

小林ミドリ竹籠店の工房があるのは、古くから竹籠作りが盛んな新潟県阿賀野市今板地区。この今板と出湯、村杉の3つの名湯で知られる五頭温泉郷ゆかりの文人墨客のひとりが、竹久夢二です。その夢二がデザインした画にヒントを得て生まれたことから、「夢二籠」の名が付けられました。工房をとりまく田園風景まで感じさせるような、どこかやさしさのある竹籠です。

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伝統の技を磨き、意欲的に斬新なデザインを生みだし続けた作家

六つ目編みは、およそ300年前から継承されてきた伝統の技法です。壁かけにできる「飾籠」なども、この六つ目編みがアクセントに。優美な曲線を描くデザインがおしゃれです。

小林ミドリさんのデザインの中で特徴的なもののひとつが、この六つ目編みを独自に変化させたもの。六角形のすき間に竹ひごを一本通して埋める美しい編み方です。「夢二籠」や、小ぶりな「菖蒲籠」などにもとり入れられていて、さり気なく中身が見えないようになっています。

黒い竹ひごを通してアクセントにするのも、小林ミドリさん独自のもの。80年代前半に生まれたデザインですが、今なお小林ミドリ竹籠店に受け継がれ、新鮮な魅力を失わない竹籠です。

 

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