覚えておけば一生モノ! 今さら聞けない着物姿をより美しく見せる立ち居振る舞い

2017.05.02

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美しく着物を着こなすには、洗練された所作や立ち居振る舞いが必要。和服姿で洋服を着ている時と同じような行動をしていると、着物にしわが寄ったり着崩れてしまったりと残念なことになってしまいます。和装時の正しい身のこなしは覚えておけば一生役に立つので、着物美人を目指してしっかり学んでいきましょう。

上記イメージの画像出典:2benny / Kimono (from Flickr, CC BY 2.0)

裾の乱れに注意

和装で畳や床に座る時は、上前(着物を着て前を合わせた時、上になる部分)を手で押さえながら片足を少し後ろに引き、ゆっくりと片膝ずつ座るようにしましょう。座ったら両膝をこぶし1つ分ぐらい浮かせて、たるんだ着物を左右に引っ張って整えます。立ち上がる時は逆の要領で、おしりをかかとにのせてから片足を引き、上前を押さえつつゆっくりと立ち上がればOK。

椅子に座る時はそのまま腰を落として良いのですが、帯のつぶれを防ぐために浅く腰かけます。少しつらくても姿勢良く、膝はしっかりと閉じて裾が割れないように気遣って座るのがマナー。また、長い振袖は椅子に座ると地面についてしまう可能性があるので、両側をまとめて膝の上でたたみます。

そして、洋服を着ている時と大きく違うのが、車の乗り降りの仕方です。洋装時のように片足を車に乗せてからおしりをシートに沈めるのはNG。和装では裾が大きく割れてしまい、一気に裾が乱れてしまいます。和装で座るときは、前身頃に縫い付けた細長い布の端である褄(つま)を軽くつまんでおしりを入れ、腰を下ろしたら体を回転させて両足を車に入れましょう。

着物で歩くのって難しい!

立ったり座ったりする時はなるべく膝を合わせるように気を付ければ済みますが、問題は歩く時。歩いていると着崩れが起きやすく、「歩いてるといつも裾がめくれてきてしまう…」「いくらイメトレしても上手く歩けない!」「裾から割れてきてグズグズになる…」という嘆きの声も。

和装で歩く時は、洋装の時よりも小さい歩幅で歩くのが基本。1本の直線をイメージして、内またでまっすぐに歩くと綺麗な歩き方になります。階段をのぼる時は上前を持ち上げ、裾を踏まないようにするのがコツ。階段に対して体をまっすぐにするよりも、やや右斜めにかまえた方がのぼりやすいですよ。

思い切って持ち上げるのが正解

和装で困るのが外出先でのトイレ。「汚れてしまったらどうしよう…」と心配する気持ちは分かりますが、ずっと我慢するわけにもいきません。トイレで右往左往しないためには「股上が浅い下着をつける」という事前の下準備も大切。最も楽なのは昔の女性のように「和装時は下着なし」という状態なのですが、さすがに現代では難しいですよね。

トイレに入ったらまずは上前を帯のあたりまで思い切って持ち上げて帯に挟み込むか、洗濯ばさみなどで帯に留めます。次は下前、長襦袢というように順番に持ち上げましょう。用を足し終わったら持ち上げた時とは逆の順におろしていき、裾やおはしょり(着丈に合わせて余った部分を腰で折り返して留めたところ)がもとに戻っているかを確認。お太鼓結びの垂れた部分がめくれることもあるので、帯のチェックもお忘れなく。

ちょっとした工夫をすれば着物姿がより美しく見えます。着物は結婚式や入学式などお祝い事でも着る機会があるので、晴れの場にふさわしいような所作をマスターしたいものですね。