暑い夏を過ごすための一工夫! 熱を遮断する「すだれ」のメリット

2017.05.24

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夏に近づくにつれて、窓から差し込む陽射しの強さが気になることもありますよね。ゴーヤやヘチマなどの植物を植えて日光を遮るグリーンカーテンを作るという方法もありますが、住んでいる住宅の環境によってはなかなか難しいことも。そんな時におすすめしたいのが、日本で昔から使われている「すだれ」。今回はすだれについて詳しく見ていきましょう。

上記イメージの画像出典:mrhayata / Wind Bell (from Flickr, CC BY 2.0)

長い歴史を持つすだれ

今から1,000年ほど前の平安時代から、すだれは日常的に使われていたようです。間仕切りのない「寝殿造(しんでんづくり)」と呼ばれる住居に住んでいた貴族たちは、細かく割った竹などを編んだ「御簾(みす)」と呼ばれるすだれを使って、日光や外部からの視線を遮っていたんだそう。「源氏絵巻」などの絵巻物を見ると、御簾を使って生活していたであろう貴族たちのようすが垣間見られますよ。

時代は下って江戸時代。将軍や大名・旗本などの高貴な身分の人々に使われていたすだれは、ようやく庶民の間にも普及しました。月岡芳年の門人として知られる水野年方の「伊予簾」や「今様美人」には、女性の後ろに簾が描かれているのが確認できます。

近年では輸入品が増え、比較的安価ですだれを手に入れられるようになりました。室内に取り込む熱を下げることで電気代の節約になるという側面もあるので、ぜひ取り入れたいものですね。

すだれとよしずって何が違うの?

すだれはホームセンターなどの量販店で買えますが、売り場ですだれとよく似た「よしず」というものを見かけたことはありませんか? パッと見では大きな差があるようには見えませんが、実は素材も使い方も全く違います。

すだれの素材は主に竹。細く切った竹を並べ、糸で編んでつなげます。そして、すだれは窓辺に吊るして使うのが基本。Twitterで「物干し竿にS字フックを下げてすだれを張っています」「カーテンレールにSカンつけてぶら下げてる」といった声が上がるように、小物を上手に活用して設置するようです。並べた竹には程よく隙間が空いているので「午後の強い陽射しでも風が通るだけで涼しさが違う」「風が吹くとすだれがふわっと揺れる。見た目も涼しい」と感じる人も。

一方、よしずは床に直置きして壁に立てかけて使います。すだれよりもサイズが大きいことが多いため、熱を遮る能力はよしずの方が上。また、置けばすぐ使えるので設置が簡単です。しかし、手軽に使えて涼しさを得られるという便利さがある反面、「台風で風が強い時に倒れた…」「風が強いとよしずがひっきりなしに倒れる」というデメリットも。きちんと固定して使うためには重りを取り付けるなど工夫が必要です。

インテリアの彩りに

すだれには外に吊るして使う「外掛け」のものと、室内で使う「内掛け」のものがあります。内掛けのすだれは「ふさ」がついていたり、織物で作られた「へり」がついていたりと、おしゃれなのが特徴。少々値段は張りますが、日本の伝統技法によって製造された「江戸簾」は、「すごく綺麗で、見てるだけで清々しい」「素敵なんだよね。今はちょっと無理だけど、お金貯めていつかは家にかけたい!」と人気のようです。他にも「連島すだれ」や「京すだれ」など日本各地に有名なブランドすだれがあるので、インテリアに合わせて選ぶと楽しめそうですね。

これからは夏に向かって気温がぐんぐん上がっていくシーズン。夏本番を迎える前にすだれを準備して、いつもより涼しい夏を迎えてみては?

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