手仕事を身にまとう贅沢。岡山のブランド「えみおわす」

2017.05.25

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今、注目すべきドメスティックブランドの服

食の世界で「地産地消」ということが見直されていますが、洋服の世界では、残念ながら原材料からすべてを国内産でというのは不可能に近いのが現状です。そんな中、日本の手仕事や染めの技術などを用いて展開している日本のブランドがあります。

「えみおわす」は、岡山県で、阿部直樹さん、水田順子さんご夫婦が営むブランド。素朴さと都会的なセンスが融合したオリジナルのデザインが人気で、自然に囲まれた豊かな環境で、天然素材や手仕事を大切に作られています。

自分たちが着たいと思うデザイン、街でも自然の中でもなじむようなシンプルで長く着続けられる服、という思いから作られる服や小物。タイの小さな村で作る草木染めや、インドヒマラヤ山脈の羊毛を手紡ぎしたものなどアジアの各地で受け継がれてきた手仕事にこだわっていて、ここ何年かは日本の古いシャトル織機で織ったオーガニックコットンを使ったり、自分たちで藍染をしたりと日本の伝統文化を大切に受け継ぐような服づくりを行っています。

また、「えみおわす」は通信販売を基本的に行わず、全国で展示会を巡回して販売するスタイルをとっています。それは、

「サイズが既成のものと違ったり、直線断ちのものが多いため、実際に試着して購入することをお勧めしております。手で染め、縫っているため、季節やその年によって色合いもサイズも一枚一枚違いがあります」(「えみおわす」公式HPより引用)

という理由から。きっと、自分にしっくり添うような一枚に出会えたときの喜びは計り知れないですね。

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夏の息遣いが感じられる待望の新作

そんな「えみおわす」の夏の新作、東京では6月2日(金)から5日(月)まで「夏展」で見ることができます。日本の細番手の高密度タイプライターやインドの極薄のカディ、ブロックプリントの布、ヨーロッパのリネンやヘンプで仕立てた軽やかで涼しい夏の生活着が並ぶそう。

インターネットで何でも手に入る時代にあって、足を運んで、手に触れて、袖を通す喜びを感じられるのも、贅沢な時間だと言えるのではないでしょうか。また、キュレーターの石田紀佳さんが作るスパイシーなお料理も楽しめるなど、梅雨の時季を健やかに過ごす4日間になりそうです。

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■えみおわす「夏展」
会期:6月2日(金)〜6月5日(月) 11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
会場:Hakoギャラリー(東京都渋谷区西原3-1-4)

・石田紀佳さんによる「梅雨のカフェ」
毎日11:30〜 梅雨草カレー、自家製紅茶のチャイ、山椒ラッシー。
・「えみおわす 旅と手仕事上映会」
タイ、インドの村や日本の工場や仕事場で撮りためた映像をご覧ください。
毎日14:00~
http://www.hakogallery.jp

■お問い合わせ
えみおわす
http://www.emiowasu.com

 

文/小槌裕子

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