「不安や心配な気持ちをしずめ、心を落ち着かせる」46の習慣をお坊さんにならう書籍

2017.11.19

お​坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣

『目標』『夢』は、毎晩捨てる—?
書籍『お坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣』が発売中です。
なんとなく、いろんなことが気になり、心が落ち着かない。そんな気持ちにはおかまいなしに、テレビや新聞からは心が痛くなるような事件・事故のニュースばかり。SNSからは洪水のような情報が押し寄せてくる毎日。人間関係もすこしわずらわしく感じてきた……。こんなふうに、心がざわざわするばかりで、少しも落ち着かない、という人が現代社会には多いのではないでしょうか。本書では、禅宗の修行生活や、坐禅のことなどを紹介しながら、安倍首相、中曽根元首相も参禅する寺院の住職・平井 正修(ひらい しょうしゅう) 氏による一日を清らかに始め、穏やかに仕舞うために、「不安や心配な気持ちをしずめ、心を落ち着かせる」方法が紹介されています。
一日を清らかに始める「朝の習慣」という項目内に、「呼吸を調える」という教えがあります。これは、「数息観(すそくかん)」という修行のひとつです。朝はとにかくやるべきことがたくさんありますが、心を落ち着かせるためにおすすめなのが、じぶんの呼吸を数えるということだと説きます。「調身・調息・調心」という禅語がありますが、その意味は「坐禅を組むことで、姿勢を正しくし、正しい呼吸を行う。すると、自然と心も調う」ということ。呼吸を調えることで不安や悩み、怒り、嫉妬などの感情が軽くなり、心もしずまると云います。心を落ち着けようとしても、不安が次々と生まれてくると、容易に止めることはできませんが、身体や呼吸であれば、意識して調えることができます。まずは、オフィスや電車の中などで呼吸を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。
また、一日を穏やかに仕舞う「夜の習慣」からもためになる習慣を一つ紹介すると、「布団の中で一日を振り返る」と書かれています。一日の生活の中で、私たちはさまざまな感情を抱きますが、毎晩その日に起きたこと、そのときに抱いた怒り、悲しみ、喜びといった感情を整理するために布団の中で毎晩思い出してみましょう。極端な例をあげると、その日、会社をリストラになったとします。気分としては不快。腹が立つでしょうし、悔しいでしょうし、悲しいでしょう。「明日からどうしたらいいだろう」という不安もあるでしょう。眠りにつくまでの布団の中での時間を、起きた出来事と、そのときに湧き上がった感情を一つひとつ思い出して、整理する時間にしてみるのです。リストラは非情な現実です。驚くでしょうし、絶望を感じるかもしれません。しかし、感情を整理し、「リストラされた」という事実だけをとらえると、「自分の一つの仕事が終わった」ということ。その会社の人間ではなくなったという現象でしかないわけです。仏教においては、起きたことには何かしらの原因があるという「因縁説」をとっています。感情と事実を切り離し、起きたことの原因を、感情にとらわれずに冷静に考える。そうすれば、その日に生まれた感情を、一回リセットして、心をクリーニングすることができるはずです。

仏教の教えには、心を豊かにするヒントが多く秘められています。物事の捉え方を少し変えるだけで、心は落ち着き、楽になります。最近疲れていて、自分を大事にできていないと感じる人はぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。実践することにより、何が必要かよく見えてくるかもしれません。

 

『お坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣』
◆一日を清らかに始める「朝の習慣」
 「呼吸を調える」「心をこめて、 玄関・トイレを掃除する」……
◆心をざわつかせない「昼(日中)の習慣」
 「修行だと思って仕事に取り組む」「あえて空腹の時間をつくってみる」……
◆一日を穏やかに仕舞う「夜の習慣」
 「布団の中で、 一日を振り返る」「『目標』『夢』は、 毎晩捨てる」……
◆それでもまだ晴れない心が調う「禅的考え方」
 「不安な心は自分が生み出している」「腹が立つのは執着があるから」……

 定価:1400円(税抜)
http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799321942