ニュース

富山の「曳山まつり」を題材に人々の“つながり”を描く。映画『人生の約束』

2016.01.08

rd850_jinnsei_06
雄大な立山連峰を望む「日本のベニス」

奈良時代の「万葉集」にも漁村として登場し、鎌倉時代以降は海運の拠点として名を馳せてきた、富山県射水市に位置する新湊(しんみなと)地区。

雄大な立山連峰を望むこの港町には「内川」と呼ばれる運河が流れ、漁船が停泊する運河沿いに町家造りの住居や商店が軒を連ねる様子は、「日本のベニス」とも称されています。

rd850_jinnsei_07
13基の「曳山(ひきやま)」がダイナミックに町を巡行する「曳山まつり」

そんな新湊で、毎年10月1日、2日に行われる放生津八幡宮の秋季例大祭に合わせて、「曳山(ひきやま)」と呼ばれる13基の山車が町中を巡行する「曳山まつり」が開催されているのをご存知でしょうか。

内川の両岸にある13の町が、町ごとに大きな「曳山」を所有し、祭りの当日は放生津八幡宮前でお祓いを受けた「曳山」が、早朝から深夜まで漁師町の狭い路地を巡行します。

rd850_jinnsei_03
富山西部の伝統工芸の技術が結集した「曳山」

「曳山」の歴史は古く、江戸時代まで遡ります。慶安3年(1650年)、室町時代から続く神輿行列に、古新町の「曳山」が初めて参加。以降、周辺の町や村にも広がり、なんと360年以上に渡って富山県を代表する祭礼の一つとなっているのです。

地元の大工が手がけた「曳山車」には、高岡の彫金や城端の漆塗、井波の彫刻など、富山県西部の伝統工芸による装飾が施され、「曳山」の内部では賑やかな囃子が終日奏でられます。

rd850_jinnsei_04
360年の歴史ある「曳山まつり」を題材に生まれた映画『人生の約束』

昼には「曳山」の上部に造花で作った花傘を立てる「花山」が、夜には花傘の代わりに提灯を組む「提灯山」が、「イヤサー、イヤサー」という曳き子たちの掛け声とともに曳きまわされ、町ごとにその勇壮を競い合います。

実は、歴史あるこの「曳山まつり」を題材に、昨年1本の映画が撮影されました。1月9日(土)よりロードショー公開となる映画『人生の約束』です。

次ページ《日本のテレビドラマ界の巨匠、石橋冠監督の銀幕デビュー作

Area