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あの村上隆が現代アートで解釈した《五百羅漢図》とは?

2015.10.07

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「世界のムラカミ」が描く長大な最高傑作

いまや日本の現代美術を代表する世界的アーティスト、村上隆氏。彼の日本国内では14年ぶりとなる大型個展が10月31日から森美術館にて開催される。展覧会の目玉は、2011年に起きた東日本大震災でいち早く支援の手を差し延べてくれたカタールへの感謝の気持ちを込めて制作した《五百羅漢図》。その大きさは全長100mにも及び、おそらく世界の絵画史上最大規模の作品となる。キャラクターやオタクカルチャーを継承しながら、独自の表現方法を持つ村上氏が解釈する《五百羅漢図》は、これまでに見たこともない新たな世界観を見せてくれる。

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狩野一信、長沢芦雪らにインスピレーション

《五百羅漢図》とは、釈迦のお教えを広めた500人の弟子である聖人、五百羅漢を信仰し、中国や日本で描かれてきた仏教画。とくに近年で知られているのは、全100幅にも及ぶ狩野一信の《五百羅漢図》(写真下、増上寺蔵)。村上氏は、この狩野一信の《五百羅漢図》や江戸時代後期の画家、長沢芦雪が描いた《方寸五百羅漢図》に触発され、巨大絵画を制作するというビッグプロジェクトに挑んだ。本展では、狩野一信、長沢芦雪が描いたこれらの作品も展示される。

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宗教と芸術、人間の死や限界がテーマ

村上氏は、日本全国の美術大学から200名に及ぶ大勢のスタッフを集め、短期間で一気に本作を完成させた。青龍、白虎、朱雀、玄武という中国の古代思想で東西南北を司る四神の名を冠した4面で構成され、宗教と芸術、人間の死や限界をテーマとする。《五百羅漢図》は、今展覧会が日本初公開となり国内外からも大きな注目を集めている。また、展覧会では《五百羅漢図》だけでなく、全作品が日本初公開となり、村上氏の代表的シリーズの最新作も多く展示される。

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1、2枚目

《五百羅漢図》(部分) 2012年 アクリル、カンバス、板にマウント 302 x 10,000 cm 個人蔵 ©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

3枚目

《五百羅漢図》 2012年 アクリル、カンバス、板にマウント 302 x 10,000 cm 個人蔵 展示風景:「Murakami – Ego」アル・リワーク展示ホール、ドーハ、2012年 撮影: GION ©2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 

4枚目

狩野一信 《五百羅漢図》第22幅 六道 地獄 江戸時代末期 絹本著色
172.3 x 85.3cm 所蔵:増上寺、東京

 

5枚目

村上隆 撮影 : Okazumi Chika

 

「森美術館」公式サイト

http://www.mori.art.museum/

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