「消費×ビッグデータ×センス」が創る未来:HIPカンファレンス開催

2015.10.31

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東京の消費と流行を生み出す秘訣とは

弊社エグゼクティブキュレーター、西園寺薫がモデレーターを務めた“HIPカンファレンス”が10月22日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催されました。

「東京をイノベーティブにする」をテーマにした本セミナーは、経済ニュース共有サービスNewsPicksと、HIP(森ビル×EY新日本によるプロジェクト)が主催するもの。

第2回目となる今回のテーマは「消費×ビッグデータ×センス」。都市の消費トレンドを左右するビッグデータとセンスについて「消費のプロ」をゲストに迎え、トークセッションを行いました。

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消費のトレンドをどうやって掴むのか

セッション1では、ビッグデータを保持するクックパッドとローソンから、データ管理のプロが招かれ、「ビッグデータと消費」についての意見交換が行われました。

セッション2ではモデレーターの西園寺が、世の中にプレミアムなモノ・コトを発信していく現事業の経験をもとに、「センスと消費」についてゲストに質問。優れた経営センスで新たな流行を生み出し続けるスマイルズ代表・遠山正道氏とトランジットジェネラルオフィス代表・中村貞裕氏のお二方にお話を伺いました。

どうやって消費のトレンドを掴むのか?という難しいテーマに対し、「流行は気にせず自分がいいと思うものを信じてやる」と遠山社長。

一方、「アウトプット力を高めることがトレンドを探るカギ。たくさんインプットして、それを周囲にひたすらアウトプットすればさらにいい情報が集まる」という中村社長。

また、「0から1は難しいが、1をたくさん見つけて大きくすればいい。重要なのはトランジットらしさ」という中村社長の意見に、遠山社長も「私もスマイルズらしさを大切にしている」と賛同。

「“らしさ”=オリジナリティをどうやって打ち出すかがビジネス成功の鍵であり、そのセンスに長けた経営者や企業がビジネスチャンスを拡大していく」と、西園寺が企業のオリジナルティとセンスの重要性を受講者たちに伝えました。

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eコマースがここまで大きくなるとは思わなかった

そして最後は、NewsPicks編集長の佐々木紀彦氏がモデレーターを務め、ヤフー株式会社執行役員の小澤隆生氏が登壇。これからの日本のeコマースの可能性について話されました。

小澤氏がeコマースに携わり始めたのは1997年。

「まさかここまで大きくなるとは思わなかった」と漏らしつつも、「日本のeコマースはまだ黎明期」と言及。

コンビニが確立する前にeコマースが発展した中国、eコマースが三河屋式になっているインド、国土の広さからeコマースが伸びているアメリカなどを例に、「日本もいずれはeコマースが20%を占めるという読みがあります。いまの13兆円から47兆円までいくはず」との予測を述べた。

一方で佐々木氏が「日本は配送システムが異常に発展していますが、その観点からのeコマースの可能性は?」と聞くと、小澤氏は以下のような持論を展開。

「大きな拠点をもとに商品を発送する集中型の物流はもう一定のところまできました。アスクルやロハコのサービスも同様ですね。その次に僕がゆくゆく伸びると思っているのは、一周してインド型のシステム。eコマースでも家の近所から運んでくるという、昔の三河屋式に戻るんです。何が違うかと言うと、配達時間が早い。明日のゴルフのためにゴルフバッグが欲しいと思ったら30分後に商品が届く。これはちょっと高いかもしれないけど、時間には代えられません。日本は最終的にインド型になりますよ(笑)」

小澤氏の鋭くユニークな指摘に会場も盛り上がり、最後は時間が足りないほどに小澤氏への質疑応答が集中。参加者だけが知ることのできる、インターネットと消費の未来のヒントが多く話されました。

 

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HIPカンファレンスは次回も検討中

セミナー終了後は交流会が開かれ、中村貞裕氏や西園寺らと参加者が直接話せる機会がもたれ、登壇者の前には長蛇の列が。お酒と軽食が用意されるなか名刺交換や個人の質問が続き、交流会が終わりを迎えるまで会場は熱気に包まれました。

この“HIPカンファレンス”は好評につき第3回の開催も検討中。ビジネスの第一線で活躍する講師が揃うカンファレンスは、ライブ限定の意見を聞けるだけでなく、参加するものの志気を高める貴重な機会となるはず。

今後の開催もお見逃しなく。

 

Text/Makiko Inoue

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