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美術館が街へ飛び出す!?注目スポット清澄白河に「MOTサテライト」出現

2017.01.11

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2018年度中のオープンに向け、現在大規模改修工事中につき休館している東京都現代美術館が、江戸時代からの歴史や古き良き下町の風景とクリエイティブで新しいアートスポットとして注目の清澄白河エリアに開館してから20年あまり。

急速に変化していくまちと一緒に成長してきた休館中の美術館が外に出て、近隣のさまざまな拠点と協力し、アーティストたちや住民とともに、場所や人、記憶や歴史と関わりながら、まちの魅力を掘り起こしていく試み「MOTサテライト2017春 往来往来」が2017年2月11日(土・祝)よりスタートします。

遠い昔、松尾芭蕉が居を構え、隅田川を上って「おくのほそ道」の旅へと出発した地としても知られるこのエリアを舞台に、この旅で芭蕉が達した、変わらない本質的なものと時代によって革新されていくものとが結びつくことを意味する「不易流行」という境地をまちの姿になぞらえ、アーティストたちと美術館、ここに立つすべての人々が、新たな往来へと出発することを企図したアート・プロジェクトです。

MOTサテライト 2017春 往来往来の魅力とは?

さっそく見どころをいくつかご紹介しましょう。

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写真(上)/ 松江泰治《JP-13 02》2016年

無機質な俯瞰の中に豊かな細部を含んだ独自のスタイルを持つ写真で国内外で高い評価を集めている松江泰治ら、このエリアを生活の拠点にしている作家、これまでもモチーフとしてきた作家、はじめて出会う作家がそれぞれの視点からこの地の姿を描き出す「アーティストたちによる清澄白河/深川の往来」。

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写真(上)/ ひがしちか(Coci la elle)

作品と商品の間の魅力を持つ、手描きの絵や刺繍を施した1点物の日傘で新しい価値感をつくり出す、ひがしちか(Coci la elle)やごはん同盟など、ここを拠点とするアーティストたちは、個性豊かな活動を通して清澄白河の「いま」を紹介します。

近年多角的な活動で注目を集める吉増剛造は、在住の詩人のカニエ・ナハ、俳人の高柳克弘らとともにまちを歩き、芭蕉や小津安二郎といったゆかりの人たちの存在をたよりに、土地の持つ多層的な時間を切り取る「吉増剛造プロジェクト」として参加。

このほかにも、mi-ri meterや佐野文彦など立場の異なる建築家たちが、コミュニティや街のかたちについて、みんなで考える場が設けられたり、地域の特色あるオルタナティブな拠点と「MOTサテライト」との共催プロジェクトがあったりと盛りだくさん。

地域の一員としての美術館が、アートと社会の関わり方を多角的に提案する、新しい都市型アート・プロジェクト「MOTサテライト」。まち歩きしながらアートに触れられるこの機会をお見逃しなく!

 

■MOTサテライト 2017春 往来往来
会期:2017年2月11日(土・祝)~3月20日(月・祝)
※会期中定休日あり。決定し次第、東京都現代美術館HP等でご案内します。
会場:清澄白河エリアの各所
主催:東京都/東京都現代美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:深川資料館通り商店街協同組合/江東区深川江戸資料館ほか

■参加作家
飯山由貴+remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
カニエ・ナハ+大原大次郎
クサナギシンペイ
ごはん同盟
佐野文彦
花代
ひがしちか(Coci la elle)
松江泰治
mi-ri meter
毛利悠子
吉増剛造プロジェクト
(50音順)
<フェロー・プロジェクト>
gift_+AS
アートト

■お問い合わせ
東京都現代美術館
TEL:03-5633-5860(リニューアル準備室 代表)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-satellite-1.html

 

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