酒とともに物語を紡ぐ、越前焼の想いに迫る「響きあう酒器展」開催

2017.02.15

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徳利にぐい呑み、近年ではビアマグまで、酒を味わう陶器は数多くあります。小さな酒器を酌み交わす中で生まれる物語があり、そんな人生のワンシーンを描く酒器を集めた、温もりいっぱいの作品展が福井県で開催されます。

「響きあう酒器展」と称される今展では、越前焼作家が丹精込めてつくり上げた酒器を展示。素朴な風合いで知られる越前焼は、約850年前の平安時代末期に始まったとされる、日本六古窯のひとつです。

高温焼成により茶褐色に焼き締まる越前焼は、上薬を使わなくても水を通さない丈夫な焼き物であることから、主に水や穀物用の水がめ、すり鉢などの日用雑器として重宝され、生産されてきました。
室町時代後期には北陸最大の窯業産地として発展しましたが、明治以降、日本全体の近代化が進むにつれ、需要がなくなっていき、越前焼は衰退の危機を迎えてしまいます。

のちに、研究者によって窯址の発掘調査が行われ、文化的研究成果から歴史的評価がなされ、復興を果たした越前焼。そうした歴史を背景に、先人たちが築き上げた技法を受け継ぐとともに、伝統に縛られない柔軟性を持ち合わせた越前焼の“今”を、酒器を通して知ることのできる作品展です。

花見の季節を前に、うららかな春に思いを馳せながら、訪れてみてはいかがでしょうか。

 

■「響きあう酒器展」概要
会期:2017年2月17日(金)~3月26日(日)
時間:午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)
休館日:2月20日、27日、3月6日、13日、21日
会場:越前陶芸村文化交流会館ロビー
(福井県丹生郡越前町小曽原7-8)
入館料:無料

 

■問い合わせ
越前陶芸村文化交流会館
電話:0778-32-3200
http://www.town-echizen.jp/event/detail.php?135

 

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