美しい球体をした有田焼のおせち重

2015.12.17

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銀座の名店の料理人が手がけるおせち料理と有田焼のコラボ

今までに見たことのない、まん丸のお重。佐賀県の有田町に工房を構える「李荘窯業所」(りそうようぎょうしょ)の4代目、寺内信二さんが、銀座の日本料理店「六雁」(むつかり)の料理人の目線を手掛かりにしながら形にした有田焼です。これまでは角のある形が一般的だったおせち料理のお重で、新たに「円」をテーマにしたお重が誕生したのは2011年、東日本大震災の年でした。

李荘窯業所の理念には「モノを生み出す時、私たちは“未来”を想像しながら創り出す」とあります。家族の絆を感じさせる円には、その絆の力による復興への願いも込められているのでしょう。


最新のテクノロジーを活用する、新しい有田焼の姿

それにしてもこんなに精巧できれいな曲線と5段重ねは、どのようにして作られたのでしょう。そこには、日本の最新テクノロジーも関係していました。

まず大事なのは、原型となる石膏の型を正確に作ることです。少しでもゆがんだりずれたりすれば、この珠型のお重はうまく重なりません。丸いお重という構想を形にするために、デジタル技術が駆使されています。三次元CAD/ CAMシステムを使ってデジタル上でデザイン設計をし、モデリングマシンによって石膏をミリ単位で削り出しているのです。

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デザインを高めるほど、さらに重要になってくる熟練職人の技

しかしもちろん、石膏型を作れば完成ではありません。型に圧力をかけて陶土を流し込み、型から抜いて焼く作業、染付けをする作業はすべて手仕事。職人の手で一段一段、筆で描き込まれる染付けは、伝統工芸の藍手毬からインスピレーションを得てデザインされたものだそうです。

デジタルだからこそできた、デザインを形にする緻密な設計と型作り。設計が複雑な分、熟練の職人技が必要となる仕上げの工程。まさに、それぞれを補完し合う最新テクノロジーと手仕事の融合によって生まれた逸品です。


商品詳細
珠型5段重 縞モザイク文
12万円(税抜)
サイズ:直径26.0㎝×高さ24.5cm 
重さ:5000g

 

■お問い合わせ
有限会社 李荘窯業所
電話:0955-42-2438
http://www.risogama.jp/utsuwa_omotenashi.html

 

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