聖地・出雲特集Vol.2 神話「古事記」の舞台となる出雲の名所

2016.01.17

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オロチ伝説と深く関わりのある斐伊川(ひいかわ)

 

古代から神々が集う出雲の国

日本誕生を伝える神話「古事記」。その上巻では、日本列島誕生から初代天皇である神武天皇が生まれるまでの歴史が記されています。はじめに、国生みの神であるイザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)が、淡路島にはじまる日本列島、そして山の神、海の神を次々にお産みになります。

ところが、火の神を産んだイザナミが亡くなってしまったため、悲しんだイザナギは、黄泉の国へ妻を取り戻しにいきます。しかし叶わず、黄泉の国の穢れを落とそうと禊をしたとき、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読命(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)という三貴子が生まれた、と古事記には記されています。

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黄泉の国に通じるとされる東出雲町の黄泉比良坂(よもつひらさか)

 

オロチ伝説とは、暴れん坊で反逆を疑われた素戔嗚尊が、高天原を追放されたのちに心を入れ替え、ヤマタノオロチという大きな大蛇を倒し、櫛名田比売(くしなだひめ)を助けたという話。この伝説の舞台となる斐伊川は、宍道湖(しんじこ)に合流する一級河川で、ゆったりとしたおおらかな流れが時間とともに非常に美しい景色を見せてくれます。

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夕日で美しい黄金色に染まる宍道湖

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