奥飛騨温泉郷 野の花山荘:「プレミアム温泉」vol.21 石井宏子

2016.01.25

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錫丈岳の岩壁が迫る露天風呂

切り立った岩壁、ギザギザの山のシルエット、そそり立つ錫杖岳を真正面に眺める絶景露天風呂。山が持つ圧倒的なパワーを前にすると、大自然に守られているようで勇気がわいてきます。

12,000坪の敷地に9室の小さな宿。この場所から見る錫丈岳の風景を豊かな自然の中で楽しんでもらえたらと、絶景を楽しめる場所に、この宿のご主人自らユンボに乗って大きな岩を運び開放感たっぷりの露天風呂を作りました。

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森の中に2つの離れ貸切野天風呂

宿のまわりに広がる森。その小道を下って行くと、どこまでも続く森の中へと開放された貸切野天風呂があります。こんな野天風呂に入れるのも、見渡す限りこの宿の敷地だからこそ。広々としたサイズの露天風呂に滔々を注がれるフレッシュな源泉がかけ流し。とても豊かな気持ちになります。ここは足を投げ出してのんびり入れる深さ。

もう一つある貸切野天風呂は大きな岩がごろっとしていてワイルドな感じ。立って入れる程の深さでまた違った感覚、ふわふわと浮遊感が味わえます。湯船に沈められた岩にベンチのように腰かけるとちょうどいい。ややぬるめに調整してあるので、のんびり自然を楽しみながら入れます。温泉は自家源泉で全館全てかけ流し。泉質は単純温泉ですが、薄緑がかった山のミネラルを感じる温泉でやわらかな肌触り。

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飛騨牛ステーキを炭火で網焼きに

ぐるりと四方から炎を眺めて温まれる薪ストーブのあるロビーは寛ぎのパブリック。気がつけば部屋にいる時間よりも、この場所でおしゃべりしていた方が長かったような気がします。この宿の贅沢なお楽しみは食事にもあります。食事処へ行ってビックリ、オープンキッチンスタイルの大きなカウンター席。目の前で仕上げられる料理が次々と運ばれ、スタッフとの会話も弾みます。

奥のカウンターで炭火で焼かれているのは、奥飛騨の渓流で育つ岩魚。そして、お楽しみは、炭火で焼く飛騨牛の網焼き。独特の甘味のある香りが魅力といわれる飛騨牛をシンプルに塩胡椒で網焼き。ジューシーな肉汁が広がりとろける美味しさです。

 

野の花山荘 

http://nono87.jp/

 

取材・文・写真/石井宏子

【石井宏子の〈プレミアム温泉〉】一覧記事はこちら
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石井PP3《プロフィール》

石井宏子 

温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト

温泉の美容力を研究する日本でただひとりの温泉ビューティ研究家。生涯旅人の人生をスタートして年200日ほど日本・世界を旅する。雑誌やサイトなど多数の 連載コラムを執筆、テレビ・ラジオにも出演。温泉地の自然環境にも着目し、ドイツにて「気候療法士」資格を取得。温泉、水、自然環境、食事など旅を通じて、心も体もきれいになる新しい旅“ビューティツーリズム”を提唱。外資系化粧品会社、海外ブランドのマーケティング・広報の経験を生かし、温泉地のブランディングや企画もサポート。プレミアムジャパン“PREMIUM JAPAN”のトラベル・キュレーターに着任。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会 員、日本旅のペンクラブ会員、公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com