山口湯田温泉 松田屋ホテル:「プレミアム温泉」vol.24 石井宏子

2016.02.13

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香り、旨み、歯ごたえ。冬の“福”をいただく

ぷっくぷくの焼き白子。運ばれてくる時から香ばしい魅惑の香りが漂います。こんがりと焼けたぷっくぷくの表面の中は、とろっとろ。口に広がる甘くて濃厚な旨みは、一度食べたら生涯忘れられなくなります。

山口県ではふぐではなく「ふく」と呼ばれています。松田屋ホテルではとらふぐを最も美味しく味わってもらうための強いこだわりがあります。この宿でとらふぐがいただけるのは10月から3月のみ。さばいてから一日以上寝かすことで、アミノ酸やイノシン酸が増し、ポン酢なしでも旨みを感じるコクとねっとりとした食感を引き出します。旬の時期だけの香り、旨み、身のしまり。だからこそ冬限定の“福”なのです。弾力と歯ごたえ、奥からにじみ出る旨みのふぐ刺し、想像以上に旨みと弾力があって食べごたえのある唐揚げ、体の芯まで温まって幸せな美味しさが広がるふぐちりは、仕上げの雑炊で最後の一滴まで。魅力は尽きませんが、ぜひ、ご当地ならではの「焼き白子」で生涯忘れられない極上をぜひ味わってみてください。

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