岡山県奥津温泉 奥津荘:「プレミアム温泉」vol.2 石井宏子

2015.09.28

 

メイン
身も心も浄化される湯船の小宇宙

「鍵湯」は源泉がぷくぷくと湧き出る“川底”と湯船が繋がっています。つまり、温泉が流れ落ちる湯口はなく、湯船の横や下から源泉が流れ込んであふれているのです。42℃ほどの源泉でそのまま心地よく入れる温度。フレッシュこの上ない温泉は、ぎゅーと抱きしめてくれるような密着感があります。

泉質はアルカリ性単純温泉。pHが高くて9.2。つるつるした感触でお肌の表面の汚れや古い角質を落として、なめらかですべすべのお肌に導きます。どこまでも透明で清らかなお湯は心も体も浄化されるようです。ぎゅっと寄り添ってくるような密着感のある温泉で体の芯まで温まります。

もうひとつの「立湯」も足元湧出。ぷくぷくと温泉が湧き上がる川底がそのまま。深い部分は130cmほどあり、つかまって入れるバーがついています。下はごろごろとした岩、そろそろと足をおろしてみると、なんとも不思議な浮遊感、この宇宙空間のような感覚は入った人にしか解らないかも。ぜひご体験を!

 

サブー2

サブー1
川の水音と眠る一夜を

部屋は川に面しています。川の水音に交じって河鹿の声。日本の夏の音を枕に眠る一夜です。露天風呂付の部屋も2つあり、名湯「鍵湯」の源泉がかけ流しで楽しめます。

岡山県の真ん中に位置する奥津温泉は、料理も瀬戸内の魚と日本海の蟹、そして山の幸など両方のいいところどり。冬は鍋料理の種類が多いことも特徴。牡丹鍋や蟹鍋も絶品です。飲泉もできる温泉は、名物料理「源泉で蒸した・お強蒸し」としても登場します。

旅館のロビーは宿泊者が寛げるカフェスペース。源泉100%で入れた香り高いコーヒーをいただきながら、ぼんやり音楽を聴いて過ごせます。窓辺にパソコンも完備。山里の温泉に来たけれど、ちょっとだけ仕事もできるのがありがたいこともあります。こんなオフィスだったら仕事もはかどるのだけれど、と思ったりして。

 

奥津温泉・名泉鍵湯 奥津荘
http://okutsuso.com

 

取材・文/石井宏子

【石井宏子の〈プレミアム温泉〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/hiroko-ishii/

【石井宏子の〈ここにしかない日本〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/hiroko-ishii_reports/

 

石井PP3《プロフィール》

石井宏子 

温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト

温泉の美容力を研究する日本でただひとりの温泉ビューティ研究家。生涯旅人の人生をスタートして年200日ほど日本・世界を旅する。雑誌やサイトなど多数の 連載コラムを執筆、テレビ・ラジオにも出演。温泉地の自然環境にも着目し、ドイツにて「気候療法士」資格を取得。温泉、水、自然環境、食事など旅を通じて、心も体もきれいになる新しい旅“ビューティツーリズム”を提唱。外資系化粧品会社、海外ブランドのマーケティング・広報の経験を生かし、温泉地のブランディングや企画もサポート。プレミアムジャパン“PREMIUM JAPAN”のトラベル・キュレーターに着任。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会 員、日本旅のペンクラブ会員、公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com

 

 

Area