福井県三国温泉 望洋楼:「プレミアム温泉」vol.6 石井宏子

2015.10.19

藍色の海に沈む夕日と皇室献上級の美食

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海に浮かぶ露天風呂

深いブルーの日本海と砕け散る真っ白な波のコントラストに心奪われる東尋坊。その佳境を望む日本海の断崖に、突き出るように建つ宿。まるで海に浮かんでいるかのような錯覚を覚えるその宿こそが「望洋楼」。

海をのぞむ部屋の露天風呂で、すっぽりと首までつかれば日本海の波間に漂う浮遊感が味わえます。いっぽう、大浴場の露天風呂はたっぷりの深さで、海が間近に感じられるのも「望洋楼」ならでは。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で体の芯まで温まります。

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人生観が変わる皇室献上級の蟹

藍色の海と空の間に太陽が沈んでいく時間帯は、黄金色、オレンジ色、時には茜色から桃色、そして紫紺へと刻々と変わる大パノラマで一瞬たりとも目が離せません。そうこうしているうちに、部屋にはお膳が整えられ、料理旅館の本領発揮。海と大地の恵みが凝縮した三国ならでは美食が始まります。

鮑や雲丹、牡蠣、海老、のどぐろなどを北陸の地酒でいただくのも幸せですが、11月6日からは越前蟹が解禁に。しかも三国港の“黄色いタグ”をはじめ、越前港、敦賀港など「タグ付き」の蟹は極めて上質な蟹を意味する証。大きなサイズのものは「皇室献上級」と称され、毎年皇室にも献上されるほどの誉れ高い逸品です。

三国は港が小さく朝から漁に出た船はその日のうちに帰ってくるため三国漁港の市は夕方。獲ったばかりの蟹が元気なうちに競り落とされ夕食へと並ぶのです。望洋楼のご主人は三国有数の目利きと呼ばれる蟹達人。自ら周辺の漁港へ出向き手に取って納得した選りすぐりの蟹しか出さないというだけあって、多くの食通に「これまで食べてきた“蟹”はなんだったのか。」と言わしめるほど。

また、卵をぎっしり抱いた“せいこ蟹”は12月末までの限定。活き蟹のお造りはそのまま食べればつるりとした食感。氷水に入れるとふわりと花咲き、シコシコとした歯ごたえが楽しめます。芳ばしくて甘い焼き蟹は蟹味噌をたっぷりつけて。フィナーレは熱々に茹で上がった「皇室献上級サイズの蟹」。目の前で仲居さんがダイナミックにさばいてくれます。人生観が変わる程の衝撃の蟹を現地でぜひご堪能ください。

 

三国温泉 料理旅館 望洋楼
http://www.bouyourou.co.jp/bouyourou/

 

取材・文/石井宏子

【石井宏子の〈プレミアム温泉〉】一覧記事はこちら
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【石井宏子の〈ここにしかない日本〉】一覧記事はこちら
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石井PP3《プロフィール》

石井宏子 

温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト

温泉の美容力を研究する日本でただひとりの温泉ビューティ研究家。生涯旅人の人生をスタートして年200日ほど日本・世界を旅する。雑誌やサイトなど多数の 連載コラムを執筆、テレビ・ラジオにも出演。温泉地の自然環境にも着目し、ドイツにて「気候療法士」資格を取得。温泉、水、自然環境、食事など旅を通じて、心も体もきれいになる新しい旅“ビューティツーリズム”を提唱。外資系化粧品会社、海外ブランドのマーケティング・広報の経験を生かし、温泉地のブランディングや企画もサポート。プレミアムジャパン“PREMIUM JAPAN”のトラベル・キュレーターに着任。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会 員、日本旅のペンクラブ会員、公式サイトhttp://www.onsenbeauty.com

 

 

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